解説 · 2026年8月時点
アジャラベット(Adjarabet)は、ジョージア最大のオンライン賭博事業者である。2019年にアイルランドの賭博大手フラッター・エンターテインメントの傘下に入り、以後も同社ブランドのまま運営されている。ジョージアはオンライン賭博を早くから合法化し課税してきた国で、この産業が企業売上高ランキングの上位に複数入るという、域内では他に例のない状況が生まれている。
| 正式名 | Adjarabet。運営会社はLLC Atlas Holdings |
|---|---|
| 本社 | ジョージア・トビリシ |
| 親会社 | フラッター・エンターテインメント(アイルランド。ロンドン・ニューヨーク上場) |
| 事業 | オンラインカジノ、スポーツベッティング、ポーカーなどのオンライン賭博 |
| 買収 | 2019年にフラッター(当時ペーパーパワー・ベットフェア)が51%を1億100万ポンドで取得。残る49%も3年後に取得する契約 |
| 買収時の実績 | 2018年通期で売上高2億1,500万ラリ、EBITDA6,800万ラリ |
| 市場での位置 | 買収時点でジョージアのオンライン賭博市場の約40% |
| 売上高 | 6億3,929万ラリ(2021年通期、Forbes Georgia集計で国内10位) |
フラッターによる買収
2019年、当時ペーパーパワー・ベットフェアの名だったフラッター・エンターテインメントが、アジャラベットの支配株式51%を1億100万ポンドの現金で取得した。残る49%も3年後に取得する契約だった。買収時点で同社はジョージアのオンライン賭博の売上高の約40%を握る首位企業で、国民のあいだでのブランド認知率は86%と、競合を大きく引き離していた。
買収の前年、2018年通期の売上高は2億1,500万ラリ(当時のレートで6,400万ポンド)、EBITDAは6,800万ラリだった。ジョージアのオンライン賭博市場は2016年から2018年にかけて年率40%で拡大しており、この成長率が買収の判断を後押しした。
ジョージアの賭博産業
Forbes Georgiaの企業ランキング(2021年決算)では、アジャラベットの運営会社アトラス・ホールディングスが売上高6億3,929万ラリで国内10位に入った。同じランキングにはクリスタルベット(21位)、ベットライブ(41位)、クロコベット(66位)、ユーロペベット(85位)など賭博事業者が並び、上位100社のうち複数を占める。
この産業が大きく育った背景には、早期の合法化と、隣国からのオンライン利用者を取り込める規制環境がある。一方で国内では依存症対策と広告規制の強化が繰り返し議論されており、規制の変更が業績に直結しやすい分野でもある。
参考資料
- Acquisition of Adjarabet — Flutter Entertainment(Investegate、2019年) ↗
- The 100 Largest Georgian Companies by Revenue — Forbes Georgia ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。