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企業ディレクトリ

中央アジア・コーカサス8か国の主要企業を国別に整理しています。数字は出典の表記のままで、 確認できなかった項目は空欄にしています。公開情報が十分にある企業には個別の解説があります。

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個別解説のある企業・機関

ヤン・デ・ナルヤン・デ・ナル(Jan De Nul Group)は、ベルギー発祥の浚渫・海洋土木会社である。海底の土砂を掘って航路や泊地を深くする「浚渫」と、掘った土砂による埋め立てを本業とし、この分野ではベルギーのDEME、オランダのボスカリス、ファン・オールトと並ぶ世界大手「ビッグ4」の一角を占める。日本で名前を目にする機会は少ないが、世界の大型港湾、航路、LNG基地、人工島の建設では繰り返し登場する。大カスピ海地域では、ジョージア初の大水深港となるアナクリア深水港の海側工事を担っている。カズムナイガスカズムナイガス(KazMunayGas、KMG)は、カザフスタンの国営石油ガス会社である。同国の三大油田(テンギス、カシャガン、カラチャガナク)すべてに権益を持ち、原油パイプラインと国内3製油所も傘下に収める。石油収入が国家財政の柱であるこの国で、カズムナイガスは経済の屋台骨に直結する存在である。カザフスタン鉄道(KTZ)カザフスタン・テミル・ジョリ(Kazakhstan Temir Zholy、KTZ)は、カザフスタンの国有鉄道会社である。世界9位の広さの国土を貫く1万5,000キロ超の路線網を運営し、石炭、穀物、金属、石油製品という同国の主要輸出品はほぼすべて同社の線路を通る。従業員10万人超の国内最大級の雇用主でもあり、鉄道貨物がこの国の輸送の背骨である以上、KTZは事実上、カザフスタン経済の動脈を握る会社といえる。ジョージア鉄道ジョージア鉄道(Georgian Railway)は、ジョージアの国有鉄道会社である。旧ソ連規格(軌間1,520mm)の路線網2,441キロ(2025年末時点)を運営し、アゼルバイジャン国境から首都トビリシを経て黒海のポチ港・バトゥミ港へ至る東西幹線が柱となる。カスピ海側から黒海側へ貨物を通すコーカサス横断輸送のかなめであり、輸送量の増減は中間回廊全体の体温計として読める。サムルク・カズナサムルク・カズナ(Samruk-Kazyna)は、カザフスタンの主要国有企業の株式を一元的に保有する政府系ファンドである。石油ガスのカズムナイガス、鉄道のKTZ、ウラン世界最大手のカザトムプロム、送電のKEGOC、通信のカザフテレコム、航空のエア・アスタナと、この国の基幹産業の親会社がすべてここに集まる。運用資産は約886億ドル(2025年末時点)で、世界の政府系ファンドの上位25位圏に入る。カザフスタンの大型民営化や企業改革のニュースは、ほぼ例外なく同ファンドを経由する。ライオン・ファイナンス・グループライオン・ファイナンス・グループ(Lion Finance Group)は、ロンドン証券取引所に上場する銀行持株会社である。中核子会社はジョージア2大銀行の一つバンク・オブ・ジョージアで、2024年にアルメニアの有力行アメリアバンクを買収してコーカサス2カ国体制となり、2025年2月にグループ名を現在のものに改めた。コーカサスの銀行としては例外的に、ロンドン市場の開示基準で財務を公表する上場企業である。APMターミナルズ・ポチAPMターミナルズ・ポチ(APM Terminals Poti)は、ジョージア最大の港であるポチ港を運営する会社で、世界的な港湾運営会社APMターミナルズ(マースク・グループ)の傘下にある。黒海の東岸で、中央アジア・コーカサスから海路で欧州へ出る貨物の主要な出口を握り、ジョージアのコンテナ輸送の大半がここを通る。マスダールマスダール(Masdar)は、アブダビ政府系の再生可能エネルギー開発会社である。国営石油会社ADNOC、国営エネルギー会社TAQA、政府系ファンドのムバダラが株主に並び、産油国の政府資本が再エネ開発を世界展開するという構図の代表例といえる。稼働・建設・開発中を合わせたポートフォリオは約65GW(2026年時点)で、世界最大級の再エネ・デベロッパーに数えられる。大カスピ海地域では最も活発な外国投資家の一つである。ゴールト・アンド・タガートゴールト・アンド・タガート(Galt & Taggart)は、ジョージアの投資銀行・調査会社である。ロンドン上場のライオン・ファイナンス・グループ傘下で、ジョージアとアルメニアのマクロ経済、不動産、観光、エネルギー、ワイン産業などの調査レポートを定期的に公表する。英語で入手できるコーカサス経済の分析としては最も充実した部類で、国際機関や報道でも広く引用される。エア・アスタナエア・アスタナ(Air Astana)は、カザフスタンのフラッグキャリアである。傘下の格安航空会社(LCC)フライアリスタンと合わせ、2025年に970万人を運んだ中央アジア最大の航空グループで、2024年には地域の航空会社として初めてロンドンを含む3市場への上場を果たした。欧州復興開発銀行(EBRD)欧州復興開発銀行(EBRD)は、ソ連・東欧の社会主義国が市場経済へ移行するのを支援するため1991年に設立された国際金融機関である。本部はロンドン。中央アジア・コーカサス8か国すべてで活動しており、本サイトの記事に最も頻繁に登場する国際機関でもある。アジア開発銀行(ADB)アジア開発銀行(ADB)は、アジア太平洋地域の開発を目的として1966年に設立された国際金融機関である。本部はマニラ。日本と米国が最大の出資国で、歴代総裁は日本人が務めてきた。中央アジア・コーカサスでは、アゼルバイジャン、ジョージア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンが加盟国である(アルメニアも加盟)。イスラム開発銀行(IsDB)イスラム開発銀行(IsDB)は、イスラム協力機構(OIC)の加盟国が出資して1975年に設立した国際金融機関である。本部はサウジアラビアのジッダ。中央アジア5か国とアゼルバイジャンはいずれもOIC加盟国であり、IsDBの融資対象となっている。SOCAR(アゼルバイジャン国営石油会社)SOCARは、アゼルバイジャンの国営石油ガス会社である。バクー油田という世界最古級の産油地を抱える同国のエネルギー部門を統括し、国家財政の柱を担う。近年は国外、とりわけトルコへの大型投資で存在感を高めており、単なる産油国の国営会社の枠を超えつつある。カザトムプロムカザトムプロムは、カザフスタンの国営原子力企業であり、世界最大のウラン生産者である。同国のウラン生産は世界の一次生産の約4割を占め、そのほとんどを同社と合弁相手が担う。日本の読者にとっては、原子力発電の燃料供給を左右する企業として意味を持つ。ウズベキスタン鉄道ウズベキスタン鉄道は、同国の国有鉄道会社である。中央アジアで唯一の高速鉄道を運行していること、電化率が域内で最も高いこと、そして周囲をすべて内陸国に囲まれた「二重内陸国」という条件下で物流の生命線を担っていることが特徴である。