解説 · 2026年8月時点
APMターミナルズ・ポチ(APM Terminals Poti)は、ジョージア最大の港であるポチ港を運営する会社で、世界的な港湾運営会社APMターミナルズ(マースク・グループ)の傘下にある。黒海の東岸で、中央アジア・コーカサスから海路で欧州へ出る貨物の主要な出口を握り、ジョージアのコンテナ輸送の大半がここを通る。
| 正式名 | APM Terminals Poti |
|---|---|
| 親会社 | APMターミナルズ(デンマークの海運大手A.P.モラー・マースク傘下) |
| 事業 | ジョージア・ポチ港の運営。同国最大のコンテナ港 |
| 経営権取得 | 2011年4月 |
| 累計投資 | 約1億6,600万ドル(2011〜2024年) |
| 取扱量 | コンテナ63万6,000TEU(2025年通期、過去最高) |
ポチ港の歴史
ポチ港は1858年に建設が始まった黒海東岸で最も古い近代港湾の一つで、帝政ロシア期からコーカサスの穀物・鉱産物の積出港だった。ソ連期にはザカフカス地方最大の貨物港として整備され、独立後のジョージアでも国の貿易の玄関であり続けている。
2011年4月、APMターミナルズがポチ海港会社の経営権を取得し、国際的な港湾運営会社による経営に移った。取得後は岸壁や荷役設備、鉄道・トラックの搬出入施設、税関センターの更新に約8,000万ドルを投じ、2013年には年間50万トン処理の穀物ターミナルを開設した。累計の投資額は約1億6,600万ドル(2024年時点)にのぼる。
拡張計画
2024年、多目的の深水バースを新設する拡張工事に着手した。完成すればコンテナ処理能力は少なくとも40万TEU上積みされ、港全体で年間100万TEU超の体制になる。長期構想では、喫水13.5メートルの大型船に対応し、年間300万TEUまで拡張する青写真を掲げている。
2025年のコンテナ取扱量は63万6,000TEUと過去最高を更新し、2026年も1〜7月が前年同期比7%増と伸びが続いている。近隣では大水深のアナクリア港の建設が国家事業として進んでおり、完成後はポチとアナクリアの役割分担がジョージア港湾の焦点になる。
参考資料
- APM Terminals Poti — Investment and vision ↗
- APM Terminals Poti is ready to commence the expansion project(2024年3月) ↗
- Poti Sea Port Expansion — Ship Technology ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。