ジョージア西部のポチ港でコンテナターミナルを運営するAPMターミナルズ・ポチが、多目的モバイルハーバークレーンを新たに調達する。同社が2026年6月25日に公表した。
納入は2026年末までを予定する。導入により、同港のコンテナ処理能力は65万TEUを超える。コンテナ貨物と非コンテナ貨物を合わせた処理能力は約50万トン増える見込みである。同社は、貨物の動線を整理して船舶の滞留時間を短縮することで、運用効率の改善にもつながるとしている。
同港の位置づけを同社はこう説明する。黒海の東岸に位置するポチ港は、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン向けの海上コンテナ貨物のおよそ80%を扱っており、中央アジアと世界を結ぶ役割も年々大きくなっている。
投資の背景にあるのは実績の伸びである。2025年の取扱量は63万6,466TEUと過去最高を記録した。2026年もこの流れが続いており、1〜5月の取扱量は27万7,081TEUで、2025年同期の25万5,944TEU、2024年同期の22万5,630TEUを上回っている。
その後の実績も公表されている。同港の1〜7月の取扱量は40万4,760TEUで前年同期比7%増、一般貨物は27万446トンで60%増だった。5月までの推移から見て、通年では2025年の記録をさらに更新する可能性が高い。
処理能力65万TEUという水準は、2025年の実績63万6,466TEUをわずかに上回るにすぎない。つまり同港はすでに能力の上限近くで操業しており、今回のクレーン調達は成長のための余裕づくりというより、目前の制約を外すための投資という性格が強い。
中間回廊をめぐっては、ジョージア国内でも経路ごとに動きが分かれている。ジョージア鉄道の貨物輸送量は2025年1〜9月に4.9%減り、カザフスタンからの通過輸送の減少が主因だった。バクー・トビリシ・ジェイハンのパイプラインは2026年6月の原油輸送が前年比5%減である。一方で港湾の取扱は伸び、深水港アナクリアの建設も進む。回廊全体が一様に伸びているのではなく、海上輸送の側に負荷が寄っている構図が見える。
