アゼルバイジャンが2025年のジョージアへの直接投資で2位を占めた。APA通信が伝えた。
ジョージア国家統計局の確定値では、同国が2025年に受け入れた直接投資は19億ドルだった。投資元の内訳で首位は英国の4億2,660万ドル、2位がアゼルバイジャンの2億1,440万ドル、3位がトルコの2億240万ドルである。上位3か国で全体の44.4%を占める。
隣国が投資元の2位にいるという構図は、南コーカサスの経済的な結びつきを示す。アゼルバイジャンからジョージアへは、バクー・トビリシ・ジェイハンの原油パイプラインと南コーカサス・ガスパイプラインが通り、その通過料はジョージアの収入になっている。アリエフ大統領は電力も欧州へ供給する意向を示し、その唯一の経路はジョージアとトルコを通る。
なお英国、マルタ、オランダが上位に入る点については、持株会社の所在地としての性格が強い。実際の事業主体がどの国かはこの統計だけでは判断できない。一方でアゼルバイジャンとトルコは、実体を伴った隣国からの投資と考えて差し支えないだろう。
人の移動でも経路が開く。イランのタブリーズとアルメニアのエレバンを結ぶ航空便が、2年の中断を経て再開される。東アゼルバイジャン州空港局のモハンマド・アリ・ナエル・ガラマレキ局長がイランのファルス通信に述べた内容として、APA通信が伝えた。
タブリーズはイラン北西部の都市で、アルメニアとの関係では陸路の玄関口にあたる。アルメニアは対ロシア貿易が約3分の1に縮み、中央銀行副総裁が「GDPの1.5〜2%が危うい」と警告する状況にある。イランとは農業分野の共同投資を協議し、天然ガスの供給の多角化も検討している。航空便の再開は、その関係を実務で支える要素になる。
同じ時期、ロシア産の小麦がアゼルバイジャン領内を鉄道で通過してアルメニアへ運ばれ始めた。ジョージアではアゼルバイジャンとアルメニアの国境へ通じる高速道路の入札が動いている。南コーカサス3か国の間で、資金と貨物と人の経路が同時に組み替わりつつある。 個別の発表は小さいが、方向はそろっている。
