資料写真:ガス設備の点検/Official website the President of Azerbaijan(CC BY 4.0)出典

エネルギー・資源

ジョージア経由のガス輸送が1〜7月に1.3%増、BTCの石油は8.5%減。中央アジア産が17.7%を占める

アゼルバイジャン国家統計委員会によれば、2026年1〜7月にバクー・トビリシ・エルズルム(南カフカス)パイプラインで輸送されたガスは133億8510万立方メートルで1.3%増えた。一方バクー・トビリシ・ジェイハン(BTC)で運ばれた石油は1477万3200トンと8.5%減った。BTCの積荷のうち17.7%はトルクメニスタンとカザフスタンの原油である。

この記事が扱う国。国境は Natural Earth(パブリックドメイン)、点は各国の首都の位置。

ジョージアを通過するパイプラインで、ガスと石油の方向が分かれている。アゼルバイジャン国家統計委員会の数字として、レポート通信を引用してBPNが伝えた。

2026年1〜7月にバクー・トビリシ・エルズルム(南カフカス)パイプラインで輸送されたガスは133億8510万立方メートルで、前年同期比1.3%増だった。アゼルバイジャンの幹線ガスパイプライン全体では239億8990万立方メートルで2.4%増えており、そのうち55.8%がこの南カフカス・パイプラインを通っている。

石油は逆に減った。バクー・トビリシ・ジェイハン(BTC)パイプラインで運ばれた石油は1477万3200トンで、前年同期を8.5%下回った。同期間にアゼルバイジャンのパイプラインで輸送された石油全体の76.8%がBTC経由である。

BTCの積荷の内訳は次のとおりである。

産地数量構成比前年同期比
アゼルバイジャン産1215万4700トン82.3%-10%
トルクメニスタン・カザフスタン産261万8500トン17.7%-1.03%

減少幅の差が示すものははっきりしている。落ち込みの大半はアゼルバイジャン自身の原油であり、10%減った。カスピ海を渡って積み込まれる中央アジア産は1.03%減とほぼ横ばいである。

アゼルバイジャンの油田は成熟が進んでおり、生産量の減少は以前から続いている。BTCは設計上、アゼルバイジャン産を運ぶために建設されたが、自国産が細るにつれて中央アジア産の比重が相対的に高まる構図になっている。17.7%という数字はその途中経過である。

ジョージアにとって、この2本のパイプラインは通過料収入と地政学的な位置づけの両方に関わる。ガスが1.3%増、石油が8.5%減という組み合わせは、通過国としての収入構成が徐々にガスへ傾くことを意味する。

本サイトは6月のBTC輸送量が日量54万7000バレルで、前月比10%増ながら前年比では5%減だったことを伝えている。7か月の累計で8.5%減という今回の数字は、その傾向が続いていることを示す。

この記事の日付 2026年8月17日 は、出典が発表された日です。

本サイトでの初出 2026年8月18日 7:52

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