ジョージアの隣国2か国へ通じる幹線道路の建設をめぐり、国際入札の応札期限が延長された。ビジネス専門媒体BPNが伝えた。
対象はジョージア・インフラ省道路局が2026年7月7日に公示した2件の国際入札である。ルスタヴィ〜赤い橋(ツィテリ・ヒディ)と、アルゲティ〜サダフロの幹線道路の建設を扱う。当初は8月14日を締切としていたが、更新された条件では関心表明の期限が8月24日まで延びた。
事業の規模は大きい。総事業費は2億5,000万ユーロで、欧州投資銀行(EIB)の融資によって賄われる。
区間は4つのロットに分かれる。ルスタヴィ〜赤い橋がロットIのルスタヴィ〜アルゲティ(21キロ)とロットIIのアルゲティ〜赤い橋(10.9キロ)、アルゲティ〜サダフロがロットIIIのアルゲティ〜アルパロ(13キロ)とロットIVのアルパロ〜サダフロ(16.3キロ)である。合計で61.2キロを建設する。
仕様は4車線のコンクリート舗装の高速道路で、外部照明を備える。国際的な道路安全基準を全面的に満たす形で、橋梁26か所と立体交差11か所を整備する。
この路線が持つ意味は、終点の地名を見れば分かる。赤い橋はジョージアとアゼルバイジャンの国境通過点、サダフロはジョージアとアルメニアの国境通過点である。 つまりこの事業は、トビリシ近郊の工業都市ルスタヴィから、両隣国それぞれの国境へ向かう2本の幹線を同時に整備するものである。
時期も見ておく価値がある。ロシア産の小麦がアゼルバイジャン領内を通過してアルメニアへ鉄道輸送され始め、アルメニアとアゼルバイジャンの和平から1年が経ったところである。アルメニアは対ロシア貿易が3分の1に縮み、輸送経路の選択肢を広げる必要に迫られている。南コーカサス3国を結ぶ道路が整えば、その流れは加速する。
資金の出し手が欧州投資銀行である点も含みがある。同行はジョージアの対外公的債務のうち11億8,500万ドルの債権者であり、多国間の債権者としては3番目の規模である。EUとの政治的な関係が冷え込むなかでも、インフラ融資は続いている。
