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アタメケン・アグロ

アタメケン・アグロ(Атамекен-Агро)は、カザフスタン北部の穀倉地帯を基盤とする農業持株会社である。作物生産を中心に、畜産、種子生産、穀物の保管・加工、農産物の販売までを16社の企業群で担う。作物生産の約67.5%を輸出に回しており、カザフスタンが小麦の主要輸出国であることを企業単位で体現している。

АО «Атамекен-Агро»
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

アタメケン・アグロ(Атамекен-Агро)は、カザフスタン北部の穀倉地帯を基盤とする農業持株会社である。作物生産を中心に、畜産、種子生産、穀物の保管・加工、農産物の販売までを16社の企業群で担う。作物生産の約67.5%を輸出に回しており、カザフスタンが小麦の主要輸出国であることを企業単位で体現している。

本社は北部のコクシェタウにある。カザフスタン北部は旧ソ連の「処女地開拓」で大規模穀作地帯となった地域で、同社の農地もこの一帯に広がる。

正式名АО «Атамекен-Агро»
設立2008年(前身はТОО «КазАгроТрейд+»)
本社カザフスタン・コクシェタウ(アクモラ州)
事業穀物生産、畜産、種子生産、穀物の保管・加工、農産物の販売
グループ16社
輸出比率作物生産の約67.5%
売上高398億5,000万テンゲ(2024年通期、前年比10.8%減)
純利益88億テンゲ(2024年通期。前年は207億テンゲの純損失)
従業員2,383人(2025年12月時点)
上場カザフスタン証券取引所(KASE、ティッカーKATR)。普通株・優先株が第2カテゴリー
時価総額153億8,000万テンゲ(2026年8月時点)
株主イスラモフ家ほか(K-Invest Securities経由)80.15%、統一積立年金基金(ЕНПФ)6.01%
順位第59位(フォーブス・カザフスタン「75大私企業」2025年版)

沿革と上場

持株会社の起点は前身のカザグロトレード+である。同社の社債がまずカザフスタン証券取引所のB区分に組み入れられ、のちに普通株と優先株が同取引所の第2カテゴリーに上場した。年金基金である統一積立年金基金(ЕНПФ)が6.01%を持つのは、この上場企業としての性格による。

2014年前後から畜産に進出し、アバディーン・アンガスとヘレフォードの純血種を導入した。子会社「アタメケン・アグロ・コルネエフカ」を基盤とする種子工場も立ち上げている。

業績

2024年通期の売上高は398億5,000万テンゲで前年の447億テンゲから10.8%減ったが、純利益は88億テンゲとなり、前年の207億テンゲの純損失から黒字に転じた。穀物価格と収穫量の変動が大きい業種で、単年の数字だけでは実力を測りにくい。

2026年8月時点のカザフスタン証券取引所における時価総額は153億8,000万テンゲである。

欧州復興開発銀行の融資

2023年12月29日、欧州復興開発銀行(EBRD)が同社に1,000万ドルを融資したと発表した。資金はトラクター、コンバイン、散布機といった農業機械の更新と、燃費改善による排出削減に充てられる。ドイツ政府の国際気候イニシアティブが資金を出す「アグリフード・ネクサス・プログラム」の投資が併せて行われ、従業員の技能訓練も事業に含まれている。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

アタメケン・アグロとは | Caspian Intelligence