ジョージア西部の黒海に面したポチ港を運営するAPMターミナルズ・ポチが、2026年1〜7月の実績を公表した。コンテナ、一般貨物、フェリー貨物のいずれも大きく伸びている。ビジネス専門媒体BPNが伝えた。
コンテナの取扱量は7か月で40万4,760TEUに達し、前年同期比7%増となった。月別では7月が6万5,759TEUで最高となり、それまでの記録だった5月の6万4,952TEUを上回っている。
寄港数も増えた。7月は42隻のコンテナ船を受け入れ、7か月の累計では253隻となった。前年同期の210隻を大きく上回る。
伸び幅が最も大きいのは一般貨物である。7か月の取扱量は27万446トンで、前年比60%の増加となった。コンテナに載らない機械類、鋼材、プロジェクト貨物などがここに含まれる。設備や資材の流入が増えていることを示す数字であり、投資の動きを映す指標として見る価値がある。
フェリー貨物も高い水準を保っている。年初から現在までの受入量は12万7,163トンで、2025年の同期間の9万7,761トンを3割上回る。カスピ海を渡ってきた貨物が黒海側へ抜ける経路の一部を担う。
同社は「貨物取扱量、受入船舶数、とりわけ一般貨物とフェリー輸送の著しい増加は、地域の輸送・物流ハブとしてのポチ港の重要性を改めて示すものだ」との見解を示した。
APMターミナルズはデンマークのA.P.モラー・マースクの港湾部門で、ポチ港の運営を担っている。中国から中央アジア、カスピ海、コーカサスを経て欧州へ至る中間回廊において、黒海側の出口にあたる港のひとつである。
回廊をめぐっては、期待と実績の差がしばしば指摘されてきた。ジョージア鉄道の貨物輸送量は2025年1〜9月に4.9%減り、カザフスタンからの通過輸送の減少が主因だった。鉄道が細る一方で港湾の取扱は増えている。回廊のどこで貨物が滞り、どこが伸びているのかを読むうえで、両者を並べて見る必要がある。
