解説 · 2026年8月時点
ペトロリテール(PetroRetail)は、カザフスタンでガソリンスタンド網「Qazaq Oil」を運営する会社である。もとは国営石油会社カズムナイガスのガソリンスタンド事業を担う「КМГ-Retail」で、民間に移った後、2024年にブランドを「КазМунайГаз」からQazaq Oilへ切り替えた。カザフスタンの給油所市場では、ヘリオスなどと並ぶ大手の一角を占める。
| 正式名 | ТОО «PetroRetail»(旧 ТОО «КМГ-Retail») |
|---|---|
| 事業 | ガソリンスタンド網の運営、石油製品の小売、石油基地と品質検査ラボの運営 |
| ブランド | Qazaq Oil |
| 店舗網 | 自社・パートナー合わせて370超のガソリンスタンド(2025年、Forbes Kazakhstan集計) |
| 売上高 | 2,207億テンゲ(2024年通期、Forbes Kazakhstanによる推計値) |
| 従業員 | 4,560人(2024年、Forbes Kazakhstan集計) |
| 受益者 | ティムール・クリバエフ氏とラウシャン・サグディエワ氏(Joint Technologies経由)、ダニヤル・アブルガジン氏、バウルジャン・トイバザロフ氏、ヌルジャン・サルトバエフ氏(Prime Case経由)、ダウィル・ドマトフ氏(Qazoil Company経由) |
| 順位 | Forbes Kazakhstan「カザフスタン私企業75社」2025年版で第24位 |
事業
自社運営とパートナー運営を合わせて370を超えるガソリンスタンドを持つ。石油基地と燃料品質の検査ラボも保有し、供給から品質管理までを自社で抱える。
給油以外の収益源づくりを進めている点が特徴である。プレミアム燃料「Tulpar」、ロイヤリティ制度「Vlife」、法人向けの燃料カードと電子クーポン、B2Bポータル、併設カフェ「Q-Cafe」、配達アプリGlovoとの連携などを展開する。2025年9月にはジャンブール州のガソリンスタンドに沿道ホテル「Keruen Inn」の第1号を開き、2025年末までにさらに4か所を開く計画を公表した。
カザフスタンは国土が広く、都市間の移動距離が長い。給油所に宿泊、飲食、休憩を組み合わせる「沿道サービス」の整備は、政府も観光・物流の観点から後押ししている分野である。
所有と業績
受益者は複数の持株会社に分かれる。Joint Technologiesを通じてティムール・クリバエフ氏とラウシャン・サグディエワ氏が、Prime Caseを通じてダニヤル・アブルガジン氏、バウルジャン・トイバザロフ氏、ヌルジャン・サルトバエフ氏が、Qazoil Companyを通じてダウィル・ドマトフ氏が持分を持つ(2025年、Forbes Kazakhstan集計)。
Forbes Kazakhstanの推計では、2024年通期の売上高は2,207億テンゲである。同誌の推計値は年により大きく振れており(2023年版では3,296億テンゲ、2024年版では1,893億テンゲ)、水準の比較には注意が要る。財務諸表は公表されていない。
参考資料
- 75 крупнейших частных компаний Казахстана — 2025 — Forbes Kazakhstan ↗
- ТОО «PetroRetail» — Forbes Kazakhstan(企業ページ) ↗
- Qazaq Oil(公式サイト) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。