解説 · 2026年8月時点
中央アジア電力公社(ЦАЭК、CAEPCo)は、カザフスタン北部で電力と熱を供給する民間の電力グループである。パブロダル州、北カザフスタン州、アクモラ州の3州を営業区域とし、発電から送配電、小売までを一貫して担う。ソ連期に建設された熱電併給所(CHP)と配電網を引き継いだ企業で、この国の電力インフラの老朽化と更新投資という課題を最も直接に映す存在である。
| 正式名 | JSC Central Asian Electric Power Corporation(ЦАЭК、CAEPCo) |
|---|---|
| 事業 | 電力・熱の生産、送配電、小売。上下水道事業も一部 |
| 営業地域 | パブロダル州、北カザフスタン州、アクモラ州 |
| 主な設備 | パブロダル熱電併給所2号・3号、ペトロパブロフスク熱電併給所2号。熱供給網627.2km、配電網4万8,400km |
| 設備熱容量 | 2,949Gcal/h |
| 再生可能エネルギー | 「アスタナEXPO-2017」風力発電所(29基、合計100MW) |
| 売上高 | 2,917億テンゲ(2024年通期、52.3%増) |
| 純利益 | 174億テンゲ(2024年通期) |
| 従業員 | 9,008人(2024年) |
| 株主 | アレクサンドル・クレバノフ氏47.1%、セルゲイ・カン氏47.1% |
設備と事業構成
電力・熱の生産はパブロダル熱電併給所2号・3号、ペトロパブロフスク熱電併給所2号が担う。設備熱容量は2,949Gcal/h、熱供給網は627.2km、配電網は4万8,400kmに及ぶ。グループにはセフカズエネルゴ、パブロダルエネルゴ、アクモラ配電会社、パブロダル上下水道会社(80%)が含まれる。
再生可能エネルギーでは、29基・合計100MWの「アスタナEXPO-2017」風力発電所を運営する。パブロダルには自社のデータセンターも持つ。
業績
2024年通期の売上高は2,917億テンゲで、前年の1,916億テンゲから52.3%増えた。内訳は電力販売2,205億4,000万テンゲ(75.6%)、熱販売369億7,000万テンゲ(12.7%)、送電サービス244億テンゲ(8.4%)である。純利益は174億テンゲだった。
売上の急増は、老朽設備の更新原資を確保するために電力・熱の料金が引き上げられてきたことと表裏の関係にある。カザフスタン北部は暖房期間が長く、熱電併給所の停止が生活に直結するため、更新投資と料金負担の折り合いが政策上の論点になっている。
株主はアレクサンドル・クレバノフ氏とセルゲイ・カン氏が各47.1%を保有する。
参考資料
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。