解説 · 2026年8月時点
アゼルバイジャン航空(AZAL)は、同国のフラッグキャリアである。バクーのヘイダル・アリエフ国際空港を拠点に50を超える都市へ路線を持ち、2025年には410万人を運んだ。エアバスA320系とボーイング787ドリームライナー、エンブラエルE190を組み合わせた27機の機材で、欧州、中東、中央アジア、南アジアを結ぶ中継地としてバクーを位置づける戦略をとっている。
| 正式名 | Azerbaijan Airlines CJSC(AZAL) |
|---|---|
| 拠点 | バクー・ヘイダル・アリエフ国際空港 |
| 事業 | 国際線・国内線の旅客および貨物輸送 |
| 旅客数 | 410万人超(2025年) |
| 運航便数 | 1万7,500便超(2025年) |
| 就航地 | 50都市超 |
| 保有機材 | 27機(2025年) |
| 所有形態 | アゼルバイジャン国有(AZCONホールディング傘下) |
| 受賞 | スカイトラックスの中央アジア・CIS地域ベスト航空会社(2025年) |
事業の姿
2025年の輸送実績は旅客410万人超、運航便数1万7,500便超だった。特徴的なのは乗り継ぎ旅客の伸びで、2025年の通過旅客は前年比30%増と全体の伸び率を大きく上回った。ロシア上空の通過制限で欧州とアジアを結ぶ航路の選択肢が狭まるなか、カスピ海西岸のバクーを中継点として使う流れが強まっている。バクーとナヒチェバンを結ぶ路線は、飛び地であるナヒチェバン自治共和国への事実上の生命線として機能している。
機材の更新にも投資を続けている。長距離路線向けにボーイング787ドリームライナーを導入し、近距離ではエアバスA320neo系の受領を進めている。2032年を見据えた機材更新計画を公表しており、エアバスとボーイングの双方に発注を抱える。
所有と統治
全額国有で、2024年11月に設立された運輸通信持株会社AZCONの傘下にある。それ以前は投資持株会社(AIH)の管理下にあり、国有企業の統治改革の対象とされてきた。国際的な評価では、スカイトラックスから2025年に中央アジア・CIS地域のベスト航空会社に選ばれている。
環境面では、二酸化炭素排出の削減目標を掲げ、機材更新と運航方式の見直しを進めていると説明している。
日本からの利用
日本への直行便はない。日本からバクーへ向かう場合は、中東やトルコ、あるいは中央アジアの都市を経由する形になる。アゼルバイジャンおよびコーカサス各国へ入る際の域内移動の選択肢として、また中央アジアとの往来の中継として利用されることが多い。
参考資料
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。