解説 · 2026年8月時点
ウズベクインベスト(O'zbekinvest)は、ウズベキスタンの公的輸出信用機関(ECA)である。日本でいえば日本貿易保険(NEXI)にあたる立場にあり、ウズベキスタンの輸出者と商業銀行に輸出信用保険を提供して、輸出取引の代金回収リスクを引き受ける。国家輸出支援体系(National Export Support System)の一部として位置づけられている。
投資家の側から見ると、同社のロンドン子会社ウズベクインベスト・インターナショナル保険会社(UIIC)のほうが接点が多い。UIICはウズベキスタンに投融資する企業の資産と取引を、収用・国有化、戦争、契約破棄、銀行の信用状の不払い、保証の不当請求といった政治リスクから守る保険を引き受けている。
| 正式名 | «O'zbekinvest» eksport-import sug'urta kompaniyasi aksiyadorlik jamiyati(Uzbekinvest Export-Import Insurance Company JSC) |
|---|---|
| 設立 | 1994年(政府が国民保険会社として設立) |
| 改組 | 1997年に輸出入保険会社へ改組し輸出信用保険を開始。2018年に国家輸出支援体系へ組み込まれ、2020年に株式会社化 |
| 役割 | ウズベキスタンの公的輸出信用機関(ECA) |
| 事業 | 輸出信用保険、輸出者および商業銀行向けの保険 |
| 子会社 | ウズベクインベスト・インターナショナル保険会社(UIIC、ロンドン) |
| 国際加盟 | ベルヌ・ユニオン(国際信用保険・投資保険連合)会員 |
| 授権資本 | 2,893億スム(上場株式数2億8,934万1,408株×額面1,000スム) |
| 上場 | 共和国証券取引所「トシケント」に2023年11月28日上場(ティッカーUZIN) |
沿革
1994年、ウズベキスタン政府が国民保険会社として設立した。1997年に輸出入保険会社へ改組され、この時から輸出信用保険の引き受けを始めている。同年、国際信用保険・投資保険連合(ベルヌ・ユニオン)に加盟した。
2018年、政府が整備した国家輸出支援体系に組み込まれ、輸出振興の実務を担う機関としての位置づけが明確になった。2020年に株式会社へ改組され、2023年11月28日には共和国証券取引所「トシケント」に上場している(ティッカーUZIN、額面1,000スム、上場株式数2億8,934万1,408株)。
公的輸出信用機関としての役割
輸出信用機関は、民間の保険では引き受けにくい相手国のカントリーリスクや長期の代金回収リスクを国の信用で引き受け、輸出金融を成立させる仕組みである。ウズベキスタンは二重内陸国であり、輸出の相手先と決済経路がいずれも限られる。中央アジア域外への販路を広げようとする企業にとって、こうした保険の有無は取引の可否を左右する。
ベルヌ・ユニオンは各国の輸出信用機関と民間信用保険会社が加盟する国際組織で、同社は書類信用状・保証の保険を提供する会員として登録されている。
参考資料
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。