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カズアゾット

カズアゾット(КазАзот、KazAzot)は、カザフスタン西部のアクタウにある窒素肥料メーカーである。アンモニアと硝酸アンモニウム(硝安)を国内で唯一生産し、国内の窒素肥料需要をまかなっている。原料の天然ガスを外部から買うのではなく、自社が権益を持つガス田から引いている点がこの会社の特徴である。

АО «КазАзот»(KazAzot JSC)
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

カズアゾット(КазАзот、KazAzot)は、カザフスタン西部のアクタウにある窒素肥料メーカーである。アンモニアと硝酸アンモニウム(硝安)を国内で唯一生産し、国内の窒素肥料需要をまかなっている。原料の天然ガスを外部から買うのではなく、自社が権益を持つガス田から引いている点がこの会社の特徴である。

肥料メーカーでありながら天然ガスの販売も収益源になっており、2024年通期の売上の22.5%(150億テンゲ)は商業用ガスの販売から生じた。残る72.4%(484億テンゲ)が硝安の販売である。

正式名АО «КазАзот»(KazAzot JSC)
設立2005年
本社カザフスタン・アクタウ(マンギスタウ州、工業地区6)
事業硝酸アンモニウム(硝安)、液体アンモニア、硝酸の製造・販売と、天然ガスの採掘・販売
自社ガス田シャグルリ・ショムシュティ(マンギスタウ州ベイネウ地区、1959年発見)
売上高668億テンゲ(2024年通期、前年比8%増)
純利益59億6,000万テンゲ(2024年通期、前年比73%減)
従業員1,230人(2025年12月時点)
上場カザフスタン証券取引所(KASE、ティッカーKZAZ)
時価総額788億9,000万テンゲ(2026年8月時点)
大株主バハリジン・アブラジモフ
順位第50位(フォーブス・カザフスタン「75大私企業」2025年版)

生産と原料

アクタウの工場ではアンモニア、硝酸、硝安を製造する。敷地内にはアンモニア、硝酸、化学薬品、燃料油の貯蔵設備と、1万トンの製品倉庫を持ち、鉄道タンク車100両(総容量4,000トン)を自社で保有する。出荷は鉄道と海運の両方を使う。

アンモニア製造の原料となる天然ガスは、自社のシャグルリ・ショムシュティ・ガス田から供給される。この鉱床は1959年に探査井で発見されたもので、北ウスチュルト凹地の北縁に位置し、アクタウから北東に450キロ離れている。採掘したガスは中央圧縮ステーションで昇圧され、中央アジア・センター(САЦ)幹線ガスパイプラインのベイネウ圧縮所付近で系統に入り、オカレム・ベイネウ線を経てアクタウの自社工場へ届く。

電力の85%は自社のガスエンジン発電所でまかない、残る電力・用水などは近接するMAEK・カザトムプロムから受けている。

販売と物流

同社の説明では、供給の約60%が国内向けで、残りは独立国家共同体(CIS)諸国と域外へ輸出される。輸出先にはトルクメニスタン、ウクライナ、ジョージア、ロシア、米国などが挙げられている。

2025年11月、カザフスタンを訪問したエストニアのカリス大統領に合わせて開かれた両国のビジネスフォーラムで、子会社のKazAzot Primeとエストニアのシルスティーヴ(SilSteve AS)が協力協定を結んだ。エストニアの港湾設備を製品の積み替えと物流に使う内容である。内陸国であるカザフスタンにとって、輸出ルートの選択肢を増やす取り組みの一つである。

業績

2024年通期の売上高は668億テンゲで前年比8%増だったが、純利益は59億6,000万テンゲと前年の217億3,000万テンゲから73%減った。肥料の国際市況とガス価格の変動が利益を大きく振らす構造である。

2026年上半期(1〜6月)はカザフスタン証券取引所への報告で売上高467億2,000万テンゲ、純利益182億3,000万テンゲ、総資産2,921億テンゲとなっており、2024年からは回復している。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

カズアゾットとは | Caspian Intelligence