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ウズガストレード

ウズガストレード(UzGasTrade)は、ウズベキスタンで天然ガスの買い取りと販売を一手に担う国有会社である。2022年6月15日付の大統領決定PQ-280号により、業界に健全な競争環境を作ることを目的として設立された。国内の生産者からは省庁間関税委員会が定める価格で集中的に買い取り、需要家へ売る。輸入と輸出も同社が担う。

UzGasTrade AJ
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

ウズガストレード(UzGasTrade)は、ウズベキスタンで天然ガスの買い取りと販売を一手に担う国有会社である。2022年6月15日付の大統領決定PQ-280号により、業界に健全な競争環境を作ることを目的として設立された。国内の生産者からは省庁間関税委員会が定める価格で集中的に買い取り、需要家へ売る。輸入と輸出も同社が担う。

ウズベキスタンは中央アジア屈指の天然ガス生産国でありながら、国内需要の伸びと生産の頭打ちにより、近年は輸入国の性格を強めている。ガスの調達と配分を一つの会社に集約したこの改革は、その転換に対応する制度上の枠組みにあたる。

正式名UzGasTrade AJ(ウズガストレード株式会社)
設立2022年6月15日付大統領決定PQ-280号による
所有ウズベキスタン国有
事業天然ガスの集中的な買い取りと販売、輸入、輸出(単一の国家事業者)
権限の移管2022年8月1日から、天然ガスの売買・契約締結・輸出入に関するウズトランスガスの権利義務を引き継ぎ

設立と役割

大統領決定PQ-280号は、天然ガスの集中的な購入と販売を行うトレーディング会社としてウズガストレードを設立し、2022年8月1日をもって、ウズトランスガスが持っていた天然ガスの売買、契約と取引の締結、輸出入に関する権利と義務を同社へ移すことを定めた。これによりウズトランスガスは幹線パイプラインによる輸送に専念し、商流はウズガストレードに集約された。

同社が公表する任務は4つに整理されている。第一に、交渉の結果に基づき市場の仕組みによって天然ガスを輸入すること。第二に、単一の国家事業者として、省庁間関税委員会が集中的に承認する価格で国内の生産者から天然ガスを買い取ること。第三に、世界市場の価格を調べ、天然ガスの輸出入に新しい企業を呼び込むこと。第四に、幹線ガス輸送系およびフドゥドガズタミノットの配給網に接続する需要家と直接契約を結び、大統領決定で定める場合を除いて唯一の輸出者として天然ガスを販売することである。

ガスの輸入

同社の設立は、ウズベキスタンがガスの純輸入に傾く時期と重なる。2023年の第26回サンクトペテルブルク国際経済フォーラムでは、ロシアのガスプロム輸出との間で、中央アジア・センター(CAC)パイプラインの逆送を使って日量900万立方メートル規模の天然ガスを輸入する合意に達したと報じられた。CACはもともとトルクメニスタンからウズベキスタン、カザフスタンを経てロシアへ運ぶために建設された系統で、これを逆向きに使う形になる。

輸入した天然ガスと国内生産分を合わせて、発電、産業、家庭に配分するのが同社の実務であり、価格の決定は省庁間関税委員会が握る。国内価格と輸入価格の差をどう埋めるかが、ウズベキスタンの財政と電力・ガス料金の議論の中心にある。

契約の手順と情報公開

需要家が同社と契約する手順は公表されている。まず契約締結の申請書と必要書類を提出し、3営業日以内に電子メールまたは電話で回答を受け、書類がそろった段階で天然ガス売買契約の見本に沿って契約を結び、割り当てられたガス量に応じた前払金を指定口座へ払い込む方式である。

同社は公式サイトに、コーポレートガバナンス、情報開示、報告書、定款と内部規程、株式と配当、資産売却、コンプライアンスの各欄を設けている。ただし2026年8月時点でサイトには「試験運用中」の表示があり、掲載内容は整備の途上にある。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

ウズガストレードとは | Caspian Intelligence