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ポチ穀物ターミナル

ポチ穀物ターミナル(LLC Poti Grain Terminal、PGT)は、ジョージア西部の黒海港ポチにある穀物・油糧種子の専用ターミナルである。船からトラック・貨車への積み替え、保税倉庫での保管、鉄道による内陸配送を一体で提供し、あわせて穀物の売買(トレーディング)も手がける。Forbes Georgiaの2021年決算に基づく企業番付では、売上高1億2,614万6,230ラリで88位に入った。

Poti Grain Terminal
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

ポチ穀物ターミナル(LLC Poti Grain Terminal、PGT)は、ジョージア西部の黒海港ポチにある穀物・油糧種子の専用ターミナルである。船からトラック・貨車への積み替え、保税倉庫での保管、鉄道による内陸配送を一体で提供し、あわせて穀物の売買(トレーディング)も手がける。Forbes Georgiaの2021年決算に基づく企業番付では、売上高1億2,614万6,230ラリで88位に入った。

ジョージアは小麦の大半を輸入に頼る国で、その入口はほぼ黒海の港に限られる。ロシアやカザフスタンから届く小麦、そして南コーカサスとアルメニア向けに通過する穀物が、この種のターミナルを経由する。ポチの穀物設備は、国内の食料供給と地域の通過貿易の双方に関わるインフラである。

正式名შპს ფოთის მარცვლეულის ტერმინალი(LLC Poti Grain Terminal、略称PGT)
企業登記番号415082608
登記2011年6月8日
本拠ポチ(アグマシェネベリ通り61番)
事業穀物・油糧種子のターミナル運営(積み替え、保管、配送)と穀物の商社取引
保管能力穀物用のコンクリート製サイロと金属製ビンで4万トン、平屋建て多目的倉庫で2万6,000トン(公式サイト)
売上高1億2,614万6,230ラリ(2021年通期、Forbes Georgiaの企業番付で88位)
代表者イリア・グリゴラシヴィリ(企業登記、2026年8月時点)
所有タワー・キャピタル・トレーディング50%、アグリコム33.35%、ミドル・インベスト・グループ16.65%(公的登記、2026年6月時点)
従業員約80人(公式サイト)

設備

同社の説明によれば、ターミナルは2011年にポチの旧製粉所の敷地に開設され、2015年に全面改修、2022年と2023年に平屋建ての保管施設を増設した。保管設備は2種類あり、穀物用のコンクリート製サイロと金属製ビンが4万トン、多目的の平屋建て倉庫が2万6,000トンの能力を持つ。

両施設はそれぞれ専用の鉄道引き込み線と電子計量台を備え、粉じん回収装置と消火設備を持つ。保税倉庫として登録され、24時間の監視カメラとジョージア税関の統合システムに接続している。同社は「黒海で最も新しい可逆型(リバース型)の穀物・油糧種子ターミナルのひとつ」と位置づけており、輸入と輸出の双方向の荷役に対応する点を特徴として挙げる。

従業員は約80人としている(2026年8月時点の公式サイト掲載値)。

事業

業務は積み替え、保税保管、配送、船への戻し積み、書類手続きに及ぶ。鉄道の提携先を通じて内陸の最終仕向地までの通し輸送も引き受ける。ターミナルは自社の商売にも第三者の荷主にも使われる。

商社取引では世界各地から穀物を調達して販売しており、取引相手としてアンダーソンズ・グループ、バンゲ、ADMなどの名を挙げている。ターミナルとトレーディングの二本立ては、荷役の稼働率を自社の在庫で埋められる利点がある一方、価格変動の危険を抱え込むことにもなる。

所有と経営

公的登記の記録(2026年6月時点)によれば、持ち分はタワー・キャピタル・トレーディングが50%、アグリコムが33.35%、ミドル・インベスト・グループが16.65%である。登記上の代表者はイリア・グリゴラシヴィリ、監査役会にはケテヴァン・クブラシヴィリ、マラト・シャイダエフ(ジョージアとロシアの二重国籍と登記に付記)、ヴァジャ・ハラバゼの3人が登録されている。

登記の連絡先にはアグリコムのドメインが使われており、同社が実務上の中核であることを示している。同社はまた、ラルシ穀物ターミナルの持ち分50%を保有していた記録も残る。

港湾インフラとしての位置づけ

穀物ターミナルは、船から降ろした穀物を品質を保ったまま一時保管し、鉄道とトラックへ切り替える施設である。したがって、岸壁の水深や荷役機械だけでなく、鉄道の引き込み線、計量、粉じん対策、検疫と通関の手続きが揃って初めて機能する。同社が引き込み線と電子計量台、粉じん回収装置、税関システムとの接続を並べて説明するのはこのためである。

保税倉庫として登録されていることは、輸入手続きを済ませる前に貨物を港で保管できることを意味する。通過貨物やアルメニア向けの荷を扱う場合、この保税の機能が経路選択を左右する。

公開されていない情報

同社は非上場で、2021年以降の売上高と損益、年間の取扱数量、荷主の内訳はいずれも公表資料からは確認できない。ポチ港全体の穀物取扱量に占める同社の比率も公表されていない。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

ポチ穀物ターミナルとは | Caspian Intelligence