解説 · 2026年8月時点
リバティ・バンク(Liberty Bank)は、ジョージアで最も広い店舗網を持つ銀行である。約500のサービスセンターと約700台のATMを全国に配し、国の年金と社会給付の支払いを代行してきた。都市部の富裕層向けではなく、地方と低所得層に金融サービスを届ける役割を担ってきた点が、この国の他の大手行と異なる。2025年にベーシスバンクの傘下に入り、統合が進んでいる。
| 正式名 | JSC Liberty Bank |
|---|---|
| 本社 | ジョージア・トビリシ |
| 設立からの年数 | 30年(2025年時点) |
| 株主 | ベーシスバンク(JSC Basisbank)が95.99%を保有 |
| 事業 | リテールおよび零細・中小企業向けの銀行業務。国の社会給付と年金の支払い代行 |
| 店舗網 | サービスセンター約500か所、ATM約700台 |
| 顧客 | 170万人超。従業員5,600人超 |
| 総資産 | 58億ラリ(2025年末)。貸出42億ラリ、預金41億7,000万ラリ |
| 純利益 | 1億2,800万ラリ(2025年通期) |
| 上場 | ジョージア証券取引所に株式(ティッカーBANK)を上場 |
全国網と社会給付
最大の特徴は物理的な店舗網の広さである。サービスセンター約500か所とATM約700台を全国に持ち、従業員は5,600人を超える。顧客数は170万人超で、人口370万人規模の国では成人の相当部分に相当する。
この網を支えてきたのが、国の年金と社会給付の支払い代行という業務である。銀行口座を持たない層にも現金を届ける必要があるため、僻地にも拠点を置く構造になった。リテールと零細・中小企業向けを軸とするユニバーサルバンク型の営業を行い、近年はデジタル化にも取り組んでいる。
ベーシスバンクによる買収
2025年、ジョージア国立銀行の承認を得て、ベーシスバンク(JSC Basisbank)がリバティ・バンクの株式95.99%を取得した。統合後のグループは、資産・貸出・預金のいずれでも国内3位となり、市場シェアは1割を超える。両行の完全な合併は買収完了から12か月以内を目指すとされている。
2025年末の数字では、リバティ・バンクの総資産は58億ラリ、貸出残高42億ラリ、預金41億7,000万ラリ、純利益1億2,800万ラリだった。買収側のベーシスバンクは総資産49億ラリ、貸出33億ラリ、預金35億ラリ、純利益1億2,240万ラリで、支店38か所・顧客約20万人と規模も性格も対照的である。デジタル基盤に強い法人主体の銀行と、全国網を持つリテール銀行の組み合わせという構図になる。
リバティ・バンクの株式はジョージア証券取引所に上場している。同取引所は事実上ほぼ社債市場であり、株式が取引される数少ない銘柄の一つである。
参考資料
- Basisbank Successfully Completes Acquisition of Liberty Bank — Basisbank ↗
- Securities — Georgian Stock Exchange(上場銘柄一覧) ↗
- Liberty Bank JSC : BANK — Georgian Stock Exchange ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。