解説 · 2026年8月時点
セナガト銀行は、トルクメニスタンの株式商業銀行である。「セナガト」はトルクメン語で産業を意味する。1989年に商業と生産に携わる企業家・私企業の発展を助けることを目的として設立され、独立前後の時期に開放型株式会社へ移行した、同国では珍しい経緯を持つ銀行である。
顧客数は約81万5,000で、その大半は個人と個人事業主である。支店は15か所、加えてダショグズ州グバダグにバンクサービスを1か所置く。英The Banker誌から「トルクメニスタンの年間最優秀銀行」に2015年、2016年、2018年の3度選ばれている。
| 正式名 | Türkmenistanyň “Senagat” paýdarlar täjirçilik banky(トルクメニスタン株式商業銀行「セナガト」) |
|---|---|
| 定款承認 | 1989年10月20日(「セナガト」商業銀行として) |
| 株式会社化 | 1991年11月11日の設立者総会の決定と、1992年6月9日付トルクメニスタン中央銀行免許第3号による |
| 組織形態 | 開放型株式会社 |
| 本拠 | アシガバート市チャンドゥビル大通り129 |
| 銀行コード | BAB 390101706 |
| 免許 | トルクメニスタン中央銀行 2015年9月14日付 第2707号 |
| 拠点 | 支店15(州都9、アシガバート市2、アルカダグ市1、バルカン州のギズルアルバトとトルクメンバシに各1)とダショグズ州グバダグのバンクサービス1 |
| 顧客数 | 約81万5,000(大半は個人と個人事業主) |
| 受賞 | 英The Banker誌「トルクメニスタンの年間最優秀銀行」2015年・2016年・2018年 |
沿革
設立の目的は、トルクメニスタンで商業と生産の活動に従事する企業家と私企業の発展に資することとされた。1989年10月20日に「セナガト」商業銀行の定款が承認され、その日から独自の貸借対照表、印章、債務、権利を持つ銀行として業務を始めている。ソ連末期の協同組合・私企業の勃興期に、それらを対象とする銀行として生まれた点が同行の出発点である。
独立を機に、1991年11月11日の設立者総会の決定と、1992年6月9日付トルクメニスタン中央銀行免許第3号に基づき、「セナガト」商業銀行は「セナガト」株式商業銀行へ改組された。開放型株式会社として自らの有価証券である株式を発行し、公開の形で募集を始めている。
現在も開放型株式会社であり、トルクメニスタンの「信用機関と銀行業務について」および「株式会社について」の各法律と自行の定款に従って業務を行う。中央銀行の免許は2015年9月14日付の第2707号である。
事業と拠点
融資は、若い家族向け、教育目的、国有企業向け、農業、サービス施設の建設、農産物の生産、結婚などの生活資金、住宅建設、企業支援、国有施設の購入、農業振興、生産、当座貸越、消費、建設の資金と、幅広い区分で提供されている。預金は要求払いの「タラプ・エディリャンチャ」、「バフビトリ」、子ども向けの「チャガラル・ビジン・ゲレジェギミズ」、「アルトゥン・アスル」カード預金、「エネ・アタラル・ハクンダ・アラダ」、「ゴユム」カード預金、「ハルクン・サグルグ—ワタン・バイルグ」などがある。カードは「アルトゥン・アスル」と「マシュガラ(家族)」を発行する。
支店は15か所で、うち9か所が州の中心都市、2か所がアシガバート市、1か所がアルカダグ市、2か所がバルカン州のギズルアルバトとトルクメンバシに置かれている。加えてダショグズ州グバダグにバンクサービスが1か所ある。送金は国内の「ヤナルダグ」とウエスタンユニオンを扱う。決済端末の設置や、携帯端末向けの「セナガト・モバイル銀行」「セナガト・トゥレグ」も提供している。
公式サイトには監査報告書の掲載欄がある。2023年度の財務諸表はバイカー・ティリー(キルギス)が監査し、限定付適正意見が付されている。掲載されているPDFの多くは紙面の画像であり、数値を機械的に読み取ることはできない。
受賞
英The Banker誌の「トルクメニスタンの年間最優秀銀行」に2015年、2016年、2018年の3度選ばれている。このほか、ビジネス・イニシアティブ・ディレクションズの「センチュリー・インターナショナル・クオリティERA」賞を受け、品質・リーダーシップ・技術革新の区分で金賞を得たと同行は説明している。
参考資料
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。