解説 · 2026年8月時点
SQB(ウズベキスタン産業建設銀行)は、ウズベキスタンで3番目に大きい銀行である。1991年に設立され、名前のとおり産業と建設への融資を出自とする。総資産は108兆5,000億スムで銀行部門の11%を占める。国有銀行のなかでは経営効率の評価が高く、IFRSに基づく半期・通期の財務諸表を英語で公表するなど、開示の面でも先行している。
| 正式名 | JSCB Uzbek Industrial and Construction Bank(O'zsanoatqurilishbank、通称SQB) |
|---|---|
| 設立 | 1991年 |
| 本社 | ウズベキスタン・タシケント |
| 事業 | 法人・個人向け商業銀行業務、証券・外国為替業務 |
| 総資産 | 108兆5,000億スム(2026年7月1日、国内シェア11%で第3位) |
| 上期純利益 | 6,617億スム(2025年1〜6月、前年同期は2,473億スム) |
| 店舗・従業員 | 支店80か所、従業員4,164人(2025年6月末) |
| 株主 | ウズベキスタン復興開発基金82.19%、経済財務省13.48%、その他4.33%(2025年6月末) |
| 上場 | 共和国証券取引所「トシケント」に上場(ティッカーSQBN、2003年9月上場) |
規模と業績
2025年6月末の総資産は94兆7,675億スム(2024年末は84兆8,002億スム)、上期の純利益は6,617億スムで前年同期の2,473億スムから大きく伸びた。支店は80か所(2024年末は87か所)、従業員は4,164人である。2026年7月1日時点の総資産は108兆5,000億スムに達した。
株主はウズベキスタン復興開発基金が82.19%、経済財務省が13.48%を保有し、残りが個人・法人株主に分散する。同行の株式は2003年から共和国証券取引所「トシケント」に上場している。
グループの広がり
近年はグループ会社の設立が相次いでいる。2025年上期にはスタートアップ投資を担うSQBベンチャーズと、ブハラのコンクリート工場ブホロ・ベトン・ザヴォディを100%子会社として設立した。2025年第1四半期にはカピタル・ビノ・クリリシュを67.94%出資で設立している。銀行本体の与信に加え、事業会社を直接抱える形が広がっている。
ウズベキスタン政府は2030年までに国有銀行5行を民営化する方針を示しており、SQBもその対象に挙げられている。同行が国有銀行のなかで先んじて国際会計基準の開示と経営効率の改善を進めてきたのは、この文脈に沿った動きといえる。
参考資料
- JSCB Uzbek Industrial and Construction Bank — IFRS Condensed Consolidated Interim Financial Information, 30 June 2025(公式) ↗
- Uzbekistan Banking Assets Exceed 1 Quadrillion Soums — UzDaily ↗
- 共和国証券取引所「トシケント」上場銘柄一覧 ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。