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ソリッドコア・リソーシズ

アスタナ国際取引所に上場するカザフスタンの金生産大手。旧ポリメタル・インターナショナルで、クズィルとバルバラの2鉱山を操業し、難処理金鉱の処理拠点エルティスPOXを建設している。

Solidcore Resources plc
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

ソリッドコア・リソーシズ(Solidcore Resources)は、カザフスタンの金生産大手である。国内で3本の指に入る金生産者で、アスタナ国際取引所(AIX)に上場している。前身はロンドン上場の大手金銀生産者ポリメタル・インターナショナルで、ロシア事業の売却後にカザフスタン資産だけを残して社名を改めた経緯を持つ。カザフスタンの資本市場において、国際会計基準の年次報告書を英語で公表する数少ない民間鉱山会社である。

正式名Solidcore Resources plc
旧称Polymetal International plc(2024年に現社名へ変更)
登記・上場アスタナ国際金融センター(AIFC)に移転。アスタナ国際取引所(AIX)に2019年から上場(ティッカーCORE)
事業金の採掘・選鉱。難処理鉱(refractory ore)の処理に強み
主な資産クズィル鉱山(アバイ州)、バルバラ拠点(コスタナイ州)
生産量金換算50万8,000オンス(2025年、鉱山からの産出量)。販売量は41万2,000オンス
売上高15億ドル(2025年通期、13%増)
調整後EBITDA9億7,200万ドル(2025年通期、37%増)
フリーキャッシュフロー3億4,800万ドル(2025年通期、20%減)
埋蔵量金換算11.9百万オンス(平均品位3.0g/t)
従業員平均3,884人(2025年)

ポリメタルからの分離

同社はもともとロシアとカザフスタンに資産を持つポリメタル・インターナショナルだったが、2022年秋に登記地を英ジャージー島からアスタナ国際金融センター(AIFC)へ移す方針を示し、2023年8月に完了した。その後ロシア法人を売却し、2024年に社名をソリッドコア・リソーシズへ改め、AIXでのティッカーもCOREとなった。

2025年には、ユーロクリアで凍結されていた株式の最終交換オファーと強制買取が完了した。株主名簿の透明性を回復し、企業価値の正常化に向けた構造的な制約を取り除く手続きとされる。同年の配当は見送られた。

2つの生産拠点と業績

生産資産はアバイ州のクズィル鉱山とコスタナイ州のバルバラ拠点の2か所である。クズィルは高品位だが難処理性の金鉱を産出するため、精鉱を外部の加圧酸化(POX)設備へ委託処理してきた。2025年前半はこの委託処理の遅れが響き、金換算の産出量は50万8,000オンスにとどまった。

一方で金価格の高騰が業績を押し上げ、2025年の売上高は15億ドル(13%増)、調整後EBITDAは9億7,200万ドル(37%増)となった。金換算1オンスあたりの総現金コストは1,138ドル(17%増)、フリーキャッシュフローは3億4,800万ドル(20%減)である。

エルティスPOX計画

経営の焦点は、パブロダル州で建設中の難処理金鉱処理拠点「エルティスPOX」である。投資額は約10億ドル、新規雇用は500人を見込む。2025年10月にオートクレーブが建設現場へ搬入され、12月には建設に関する公聴会が開かれた。完成すれば委託処理への依存が解消され、地域の難処理鉱処理のハブになるという構想である。

このほか北カザフスタン州のシリムベト・スズ鉱床(世界有数のスズ鉱床の一つ)の事業化調査が最終段階にあり、カラガンダ州のベショキ銅ポーフィリー探査案件も2026年の投資判断が見込まれている。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

ソリッドコア・リソーシズとは | Caspian Intelligence