カザフスタンの金生産会社ソリッドコア・リソーシズは9月23日、カナダの探査会社、日本ゴールド(Japan Gold Corp.、TSXベンチャー取引所上場)と、日本国内の5つの探査区域を対象とする探査提携を結んだと発表した。ソリッドコアは3年間の探査プログラムの費用カナダドル3,500万(米ドル2,500万)を全額負担すると確約し、段階を踏んで各区域の直接権益を最大80%まで取得する権利を得る。
この2,500万米ドルは日本ゴールドへの出資ではなく、ソリッドコアが対象5区域の探査費を負担するものである。日本ゴールドは発表で、これを自社の株式の希薄化を伴わない資金だと説明している。探査の予算と作業計画は、双方2名ずつの共同技術委員会が監督する。権益の取得は2段階に分かれる。
| 段階 | ソリッドコアの負担 | 取得できる権益 |
|---|---|---|
| 第1段階 | 3年間の探査プログラムの費用(カナダドル3,500万、米ドル2,500万)の全額。確約されている | 完了時に、探査結果に応じて自社の裁量で選んだ1つ以上の区域で49% |
| 第2段階の前半 | 区域ごとに予備的実現可能性調査(PFS)を単独で資金拠出。第1段階の権益取得の完了から3年以内 | その区域で70% |
| 第2段階の後半 | 同じ区域で実現可能性調査(BFS)を単独で資金拠出。PFSの提出から3年以内 | その区域で80% |
第2段階に進むかは、第1段階の義務を果たしたうえでソリッドコアが区域ごとに裁量で決める。日本ゴールドの発表は、第1段階で得る49%を区域ごとに設ける合弁会社の持ち分として説明し、日本ゴールドが当初51%を持つとしている。
対象の5区域は、北海道の白龍(Hakuryu)・Ryuo・愛別(Aibetsu)と、九州の馬上(Bajo)・溝辺(Mizobe)で、いずれも過去に稼働した鉱山の近くにある。ソリッドコアの発表は、白龍を鴻之舞のエピサーマル金鉱化区の南端、溝辺を菱刈と似た地質環境と説明し、区域の記述は日本ゴールドの公開情報に基づくとしている。
提携にあわせ、ソリッドコアは私募で日本ゴールドの7,877万5,000ユニットを、1ユニットカナダドル0.12、総額カナダドル945万3,000(米ドル685万)で引き受けた。1ユニットは普通株1株と新株予約権0.0724個(行使価格カナダドル0.135、3年)から成る。持ち分は非希薄化ベースで18.81%、新株予約権を全部行使した部分希薄化ベースで19.9%になる。投資家権利契約により18%以上を保つ限り取締役2名、10%以上18%未満なら1名を指名でき、ソリッドコアが指名したビクター・フローレス、タニア・チェダエワの両氏が取締役に就任した。
次の事実は日本ゴールドの発表にあり、ソリッドコアの発表には無い。今回クローズした私募は2件で、合計はカナダドル1,050万である。ソリッドコアの分に加え、大株主のエクイノックス・パートナーズ・インベストメント・マネジメントが890万8,915株を1株カナダドル0.12で引き受けた(同106万9,070)。発行価格はいずれも市場価格に50%のプレミアムだとしている。
エクイノックスは別に、既発の転換社債カナダドル276万3,000と利息8万8,754を1株カナダドル0.12で普通株に転換し、日本ゴールドは無借金になるという。ロイヤルティ保有者のOR Royaltiesは米ドル300万で全資産のロイヤルティを1.5%から2%に引き上げる権利を行使することに合意し、クロージングは11月4日までの見込みである。日本ゴールドは対象区域の探査を監督する対価として年米ドル50万の管理報酬を受け取る(提携の予算の内数)。
ソリッドコアはこれとは別に、9月8日に最大12億米ドルの株式買付を提案しており、実施は9月30日の株主総会の承認が前提である。今回の2件の発表に、買付との関連づけは書かれていない。
