解説 · 2026年8月時点
パシャ・バンク(PASHA Bank)は、アゼルバイジャンの法人向け大手銀行である。民間のパシャ・ホールディング傘下にあり、総資産は98億4,000万マナト(2025年末時点)を数える。個人向けリテールに強い姉妹行のカピタル・バンクに対し、こちらは企業金融、貿易金融、輸出ファクタリング、金融機関向け業務に軸足を置く。ジョージアとトルコにも銀行子会社を持ち、コーカサスで国境を越えて展開する数少ない銀行グループの一角をなす。
| 正式名 | PASHA Bank OJSC |
|---|---|
| 本店 | アゼルバイジャン・バクー |
| 事業 | 法人向けを中心とする商業銀行業務 |
| 総資産 | 98億4,000万マナト(2025年末、前年比14%増) |
| 貸出金 | 38億8,000万マナト(2025年末、前年比5%増) |
| 預金 | 79億マナト(2025年末、前年比16%増) |
| 自己資本 | 9億6,400万マナト(2025年末、前年比7%増) |
| 親会社 | パシャ・ホールディング |
| 国外拠点 | パシャ・バンク・ジョージア、パシャ・バンク・トルコ(パシャ・ヤトゥルム・バンカス) |
業績
2025年通期は、総資産が前年比14%増の98億4,000万マナト、預金が16%増の79億マナトと伸びた。貸出金は5%増の38億8,000万マナトで、資産の伸びに比べると緩やかである。自己資本は7%増の9億6,400万マナトだった。収益面では受取利息が13%、非金利収入が9%増えている。
英誌ユーロマネーの2025年の表彰で、アゼルバイジャンのベスト銀行に選ばれている。
法人金融という立ち位置
同行は法人顧客と金融機関を主な取引先とし、貿易金融や輸出ファクタリングを重点分野に掲げる。石油・ガス以外の輸出を増やすことが国家的な課題であるこの国で、非石油部門の企業に運転資金と決済の仕組みを供給する役割を担っている。経済調査部門を持ち、アゼルバイジャン経済に関する分析を公表している点も特徴である。
国外では、ジョージアとトルコに銀行子会社を置く。アゼルバイジャンの資本がコーカサスとトルコの金融市場へ出ていく経路として機能しており、グループの多国籍化はパシャ・ホールディング全体の戦略の一部でもある。
参考資料
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。