解説 · 2026年8月時点
ドゥシャンベ・シティ・バンク(Dushanbe City Bank)は、タジキスタンの銀行のなかで最も特異な数字を持つ。支店は1店しかないのに発行済みカードは299万枚で国内最多、総資産41億7,840万ソモニは国内5位である。一方で貸出は2億5,270万ソモニと総資産の6%にすぎない。貸出をほとんど行わず、決済と預金の受け皿として機能している銀行である。
| 正式名 | CJSC «Dushanbe City Bank» |
|---|---|
| 本店 | タジキスタン・ドゥシャンベ(ソヒリ通り5) |
| 会長 | フルシェド・アクドドフ |
| 株主 | LLC «Aveato Group» 70%、個人株主2人が各15% |
| 登録資本金 | 2億2,100万ソモニ |
| 総資産 | 41億7,840万ソモニ(2026年6月末、国内5位) |
| 支店・カード | 支店1、発行済みカード298万6,466枚(2026年6月末、国内最多) |
| 貸出 | 2億5,270万ソモニ(2026年6月末、総資産の6%) |
貸さない銀行
2026年6月末の総資産41億7,840万ソモニに対し、預金は25億200万ソモニ、貸出は2億5,270万ソモニだった。集めた資金を貸出に回さず、流動性の高い資産で運用している。国内で貸出比率が総資産の1割を下回る銀行は他にほとんどない。
支店が1店しかないまま発行済みカードを299万枚まで積み上げた点も際立つ。半年間で245万枚から299万枚へ、54万枚増えている。実店舗ではなく提携先や電子的な経路で顧客を獲得していると考えられる。
資産の振れ
総資産は2026年3月末の49億1,320万ソモニから6月末の41億7,840万ソモニへ、四半期で15%減った。預金も30億3,990万ソモニから25億200万ソモニへ減っている。貸出を持たない資産構成のため、資金の出入りがそのまま貸借対照表の規模に表れる。
2026年上半期の利益は8,390万ソモニで、自己資本は5億1,590万ソモニだった。株主はLLCアベアト・グループが70%、個人株主2人が各15%を保有する。
参考資料
- Banks — National Bank of Tajikistan(銀行一覧) ↗
- List of shareholders of banks — National Bank of Tajikistan ↗
- Financial indicators of banks — National Bank of Tajikistan(各行別の四半期指標) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。