解説 · 2026年8月時点
ユーラシア電力公社(Eurasian Energy Corporation、ЕЭК)は、カザフスタン北東部パブロダル州で石炭を掘り、その石炭で発電する会社である。「東部」露天鉱とアクス火力発電所という2つの部門からなり、ERGの説明では同国の発電量の17%を占める。同じユーラシア・リソーシズ・グループ(ERG)傘下のアルミ・フェロクロム事業に電力を供給する役割も持つ。
| 正式名 | АО «Евроазиатская Энергетическая Корпорация»(Eurasian Energy Corporation JSC、ЕЭК) |
|---|---|
| 設立 | 1996年 |
| 所在 | カザフスタン・パブロダル州アクス |
| 事業 | 石炭の露天採掘と火力発電 |
| 構成 | 「東部(Восточный)」石炭露天鉱、アクス火力発電所、生産修理部門 |
| 設備容量 | アクス火力発電所2,450メガワット(8基のうち5基の更新が完了、ERG) |
| 国内シェア | カザフスタンの発電量の17%(ERG) |
| 売上高 | 1,506億9,000万テンゲ(2024年通期) |
| 損益 | 純損失84億6,000万テンゲ(2024年通期、前年は158億5,000万テンゲの損失) |
| 従業員 | 4,528人(2024年、Forbes Kazakhstan集計) |
| 親会社 | ユーラシア・リソーシズ・グループ(ERG)。ERG BAMEC B.V.経由 |
| 順位 | Forbes Kazakhstan「カザフスタン私企業75社」2025年版で第28位 |
設備
1996年に設立された。エキバストゥズ炭田の「東部」露天鉱で石炭を掘り、隣接するアクス火力発電所で燃やす。2001年から発電ユニットの更新計画を進めており、8基のうち5基の全面更新が完了した結果、設備容量は2,450メガワットになった(ERG、2026年8月時点)。
エキバストゥズ炭は灰分が高く発熱量が低いため、産炭地に発電所を置いて電力の形で送るのがこの地域の標準的な形である。カザフスタン北部の発電の中核をなす。
業績
2024年通期の売上高は1,506億9,000万テンゲで、内訳は電力販売が55.2%(831億7,000万テンゲ)、石炭販売が28.2%(424億7,000万テンゲ)である。2年続けて赤字だが、純損失は前年の158億5,000万テンゲから84億6,000万テンゲへ縮んだ。
赤字の背景には、カザフスタンで電力・熱の料金が規制されており、燃料費と設備更新の負担を料金へ十分に転嫁できない構造がある。2022年には864億テンゲの黒字を計上していたが、その後2年は損失が続いている。
グループ内の位置
株式はERG BAMEC B.V.を通じてユーラシア・リソーシズ・グループが保有する。同社はまた、石炭生産のシュバルコリ・コミルの株主でもある。ERGはカザフスタン政府が40%の株式を持つ資源グループであり、民間企業だが政府が間接的な株主に含まれる点は読み手が念頭に置く必要がある。
参考資料
- 75 крупнейших частных компаний Казахстана — 2025 — Forbes Kazakhstan ↗
- АО «Евроазиатская Энергетическая Корпорация» — Forbes Kazakhstan(企業ページ) ↗
- Eurasian Energy Corporation JSC — ERG(公式) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。