解説 · 2026年8月時点
アサカバンク(Asakabank)は、ウズベキスタンで4番目に大きい銀行である。総資産は62兆5,000億スムにのぼる国有銀行で、いま同国の銀行民営化計画の最前線にある。2025年、政府とEBRDは同行の民営化の主要条件を定めたターム・シートに署名し、EBRDが株式の15%を取得して2026年に株主となる段取りが固まった。
| 正式名 | JSCB Asakabank |
|---|---|
| 本社 | ウズベキスタン・タシケント |
| 事業 | 商業銀行業務 |
| 総資産 | 62兆5,000億スム(2026年7月1日、国内第4位) |
| 株主 | ウズベキスタン国有。欧州復興開発銀行(EBRD)が15%を取得する予定 |
| 民営化の根拠 | 2020年5月12日付大統領令UP-5992 |
| 資本市場 | 社債を共和国証券取引所「トシケント」に上場(ティッカーASBU、2026年2月) |
民営化の枠組み
経済財務省、アサカバンク、EBRDの三者がターム・シートに署名し、民営化の主要な商業条件と協力の枠組みが定まった。根拠となるのは2020年5月12日付の大統領令UP-5992である。取引上・規制上・会社法上の条件がすべて満たされれば、EBRDは2026年に15%の株主となる。
この取り組みの目的は、国有銀行の経営を変え、資産管理の効率を上げ、金融リスクを減らして銀行システムの安定を高めることにある。EBRDが入ることで、企業統治と透明性の改善、国際的なリスク管理・内部統制基準の導入、資本基盤の強化が見込まれている。
銀行部門のなかの位置
ウズベキスタンの銀行部門は総資産1,005兆8,000億スム(2026年7月1日)で、そのうち国有銀行が62%を占める。政府は2030年までに国有銀行5行を民営化する方針を掲げており、アサカバンクはハンガリーのOTP銀行に売却されたイポテカ銀行に続く事例になる。国際金融機関がまず少数株主として入り、企業統治を整えたうえで戦略投資家に引き継ぐという手順は、旧社会主義国の銀行改革で繰り返し使われてきた形である。
参考資料
- EBRD to Acquire 15% Stake in Asakabank as Part of Privatization — UzDaily ↗
- Uzbekistan Banking Assets Exceed 1 Quadrillion Soums — UzDaily ↗
- 共和国証券取引所「トシケント」上場銘柄一覧 ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。