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カヘティ伝統ワイン製造(KTW)

カヘティ伝統ワイン製造(LLC Kakhetian Traditional Winemaking、略称KTW)は、ジョージアのワイン・蒸留酒メーカーである。ワイン、スパークリングワイン、ブランデー、ぶどうの搾りかすから造る蒸留酒チャチャを製造し、30か国以上へ輸出する。Forbes Georgiaの2021年決算に基づく企業番付では、売上高1億1,258万3,482ラリで100位に入った。

Kakhetian Traditional Winemaking
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

カヘティ伝統ワイン製造(LLC Kakhetian Traditional Winemaking、略称KTW)は、ジョージアのワイン・蒸留酒メーカーである。ワイン、スパークリングワイン、ブランデー、ぶどうの搾りかすから造る蒸留酒チャチャを製造し、30か国以上へ輸出する。Forbes Georgiaの2021年決算に基づく企業番付では、売上高1億1,258万3,482ラリで100位に入った。

ジョージアはクヴェヴリ(土中に埋めた素焼きの甕)を使う醸造法で知られ、この技法は2013年にユネスコの無形文化遺産に登録された。ワインは同国の主要な輸出品のひとつで、輸出先はロシアと旧ソ連圏に偏りつつ、欧州、中国、日本へも広がっている。KTWはその輸出を担う大手の一社である。

正式名შპს კახური ტრადიციული მეღვინეობა(LLC Kakhetian Traditional Winemaking、略称KTW)
企業登記番号200075113
登記2001年8月30日
本拠トビリシ(S・ツィンツァゼ通り12番)
事業ワイン、スパークリングワイン、ブランデー、チャチャの製造と輸出。果物・野菜・蜂蜜の加工、飲食・ホテル、農業、開発
創業者ズラブ・チハイゼ
代表者ズラブ・チハイゼ(総支配人、企業登記、2026年8月時点)
売上高1億1,258万3,482ラリ(2021年通期、Forbes Georgiaの企業番付で100位)
従業員2,500人超(同社公表)
自社ぶどう畑1,500ヘクタール(同社公表)
生産能力ワイン原料1万トン、蒸留酒原料2万トン(年間、同社公表)

沿革

同社の説明によれば、家系の起点は19世紀にさかのぼる。西ジョージア・グリア地方のアスカナ村にアンティモズ・チハイゼがワイン蔵を開き、チヘヴェリ、ツォリコウリ、ジャニといった品種のワインで名を知られ、黒海沿岸の近隣国へ輸出した。蔵に残るクヴェヴリのうち最も古いものは1880年のものだという。

2001年、この伝統を継いでズラブ・チハイゼが「カヘティ伝統ワイン製造」を設立した。企業登記の登記日は2001年8月30日、企業登記番号は200075113、法人形態は有限責任会社(შპს)である。登記上の活動分類は製造業、卸売・小売、宿泊・飲食、芸術・娯楽にまたがり、これは同社が製造だけでなく飲食とワインツーリズムも手がけていることを反映している。

経営には次の世代が加わっており、ズラブの長男アレクサンドレが戦略・開発部門を率いている。

規模と拠点

同社の公表によれば、従業員は2,500人を超え、ぶどう畑は1,500ヘクタールに及ぶ。年間の生産能力はワイン原料で1万トン、蒸留酒原料で2万トンとしている。

施設としては、ワインと蒸留酒の生産工場3か所、果物・野菜・蜂蜜の加工場2か所、酒類の直営店8店、レストラン3店、ホテル1軒、シャトー1か所を持つ。拠点はカヘティのグルジャアニ、クヴァレリ、ツィナンダリ、アフメタ、サガレジョに加え、シダ・カルトリのサグラモとゴリ、クヴェモ・カルトリ、アジャリアのケダ、グリアのアスカナ、ラチャのアンブロラウリ、レチフミに広がる。ジョージアの主要なぶどう産地をほぼ網羅する配置である。

同社はまた、ポーランドに現地法人(KTWポーランド)を置き、欧州で第三者商品の輸入・流通も行っていると説明している。

製品と輸出

製品は、白・赤のスティルワイン、スパークリングワイン、クヴェヴリ仕込みのワイン、ブランデー、チャチャに分かれる。「ネナ(Nena)」など複数の商標を持ち、市場ごとにブランドを使い分けている。

同社によれば販売は30か国を超え、輸出でも国内の上位に位置する。フランス・ボルドーのワイン博物館ラ・シテ・デュ・ヴァンの試飲室で、同社のクヴェヴリ仕込みサペラヴィが供されているとしている。

ジョージアのワイン産業は、2006年から2013年までロシアが輸入を禁止した経験を経て輸出先の分散を進めてきたが、その後もロシア市場の比重は大きい。輸出企業の業績は、この一国への依存度と、為替、そして収穫年の作柄に強く左右される。

同社はワインだけでなくブランデーと、ぶどうの搾りかすから造る蒸留酒チャチャにも力を入れている。蒸留酒は熟成に時間がかかる一方で保存が利き、輸出の際も温度管理の負担が小さい。ワイン単体より在庫の回転は遅いが、収穫年の作柄に売上が左右されにくいという利点がある。

公開されていない情報

同社は非上場で、株主構成、2021年以降の売上高と損益、国別の輸出量と輸出額、ワインと蒸留酒の売上構成はいずれも公表資料からは確認できない。ジョージアのワイン輸出に占める同社の比率も公式には集計されていない。

なお、Forbes Georgiaの2026年3月の富豪番付には、同じ西ジョージア・アスカナ村を起点とするアスカネリ・ワイナリー&ディスティラリー(ゴチャ・チハイゼが100%保有)が別に登場する。名字と発祥の村は共通するが、両社の資本関係は公表資料からは確認できない。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

カヘティ伝統ワイン製造(KTW)とは | Caspian Intelligence