解説 · 2026年8月時点
カザフスタン公益システム(Казахстанские коммунальные системы、ККС)は、カザフスタンの民間電力・熱供給グループである。カラガンダ、ウスチ・カメノゴルスクの熱電併給プラント(ТЭЦ)を保有し、トルキスタン州とシムケント、マンギスタウ州では配電網を運営する。発電から送配電、小売まで垂直統合した民間の地域公益事業体という点で、中央アジア電力会社(ЦАЭК)と並ぶ存在である。
| 正式名 | ТОО «Казахстанские коммунальные системы»(ККС/KUS) |
|---|---|
| 本拠 | カザフスタン・アスタナ |
| 事業 | 電力・熱の生産、送配電、電力小売 |
| 営業地域 | カラガンダ州、東カザフスタン州、トルキスタン州、マンギスタウ州、シムケント市 |
| 売上高 | 3,286億テンゲ(2024年通期、前年比47.5%増) |
| 純利益 | 398億テンゲ(2024年通期) |
| 従業員 | 8,788人(2024年、Forbes Kazakhstan集計) |
| 所有 | マグダ・イドリソワ氏とジャルムハメド・アッパズ氏の名義。ディンムハメト・イドリソフ氏の妻と息子にあたる |
| 順位 | Forbes Kazakhstan「カザフスタン私企業75社」2025年版で第10位 |
事業構成
グループは、カラガンダのТЭЦ-1とТЭЦ-3を束ねるカラガンダ・エネルゴツェントル、ウスチ・カメノゴルスクТЭЦ、送配電のオンтүстік・ジャルィク・トランジット、カラガンダ・ジャルィク、マンギスタウ地域送電会社、風力発電のジュジムディク風力発電所、料金計算のРасчетный сервисный центр、エネルゴポトクなどからなる(2025年、Forbes Kazakhstan集計)。
自社の説明によれば、カラガンダ州と東カザフスタン州では熱と電力の生産に、トルキスタン州とシムケントでは送配電に、マンギスタウ州では電力の輸送と配電に事業が集中している。カザフスタン17州のうち4州と1直轄市に展開する形である。
業績
2024年通期の売上高は3,286億テンゲで、前年の2,228億テンゲから47.5%増えた。内訳は電力販売が73.4%(2,412億テンゲ)、送電が13.3%(437億テンゲ)、熱供給が9.7%(319億テンゲ)である。純利益は79億テンゲ増えて398億テンゲとなった。
カザフスタンでは、老朽化した熱電併給プラントの更新が国全体の課題になっている。同社はウスチ・カメノゴルスクТЭЦに1,400億テンゲを投じて新しい発電ユニットを建設すると公表している(同社サイト、2026年8月時点)。
所有関係
登記上の所有者はマグダ・イドリソワ氏とジャルムハメド・アッパズ氏で、いずれもディンムハメト・イドリソフ氏の家族である(2025年、Forbes Kazakhstan集計)。イドリソフ氏はカザフスタンの資産家番付に名を連ねる実業家で、エネルギーと石油化学に関心を持つ投資家として知られる。総支配人はサブルガリ・イドリソフ氏が2023年6月から務める。
参考資料
- 75 крупнейших частных компаний Казахстана — 2025 — Forbes Kazakhstan ↗
- ТОО «Казахстанские коммунальные системы» — Forbes Kazakhstan(企業ページ) ↗
- Казахстанские коммунальные системы(公式サイト) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。