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カスピ・ネフチ

カザフスタン西部アティラウ州のアイランコル油ガス田を開発する独立系石油会社。ガスサイクリング法の導入など難採収埋蔵量の開発に取り組む。

Caspiy Neft JSC
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

カスピ・ネフチ(Caspiy Neft)は、カザフスタン西部アティラウ州で操業する中堅の石油会社である。ジルオイ郡にあるアイランコル油ガス田という単一の多層構造の鉱区を開発しており、従業員282人という小さな組織で2024年通期に1,675億7,000万テンゲの売上と335億5,000万テンゲの純利益を上げた。テンギスやカシャガンのような巨大鉱区の陰に隠れがちだが、収益性の高い独立系生産者の一例である。

正式名АО «Каспий нефть»(Caspiy Neft JSC)
設立1997年
事業原油・ガスコンデンセートの探鉱・生産と販売
鉱区アティラウ州のアイランコル(Айранколь)油ガス田。確認埋蔵量3,090万バレル
生産量83万トン(2024年)
売上高1,675億7,000万テンゲ(2024年通期、前年比10.1%減)
純利益335億5,000万テンゲ(2024年通期、前年比23.26%減)
従業員282人(2024年、Forbes Kazakhstan集計)
株主АО «Joint Resources»(100%)。最終受益者はティムール・クリバエフ氏
順位Forbes Kazakhstan「カザフスタン私企業75社」2025年版で第27位

鉱区と技術

1997年に石油生産会社として設立された。開発対象はアティラウ州ジルオイ郡のアイランコル油ガス田で、確認埋蔵量は3,090万バレルとされる。2024年の生産量は83万トンだった。

同社は自社サイトで、案件のおよそ70%が難採収埋蔵量(枯渇油田の残油、低浸透率・低孔隙率の貯留層など)だと説明している。またカザフスタンで初めてガスサイクリング法(生産したガスを地層へ戻して圧力を保ちながらコンデンセートを回収する手法)を導入したとしている。フレアリング(随伴ガスの焼却)を減らす効果もある技術である。

業績

売上高と純利益は2年続けて減っている。Forbes Kazakhstanの集計では、売上高は2022年1,971億2,000万テンゲ、2023年1,864億テンゲ、2024年1,675億7,000万テンゲ、純利益は2023年437億テンゲ、2024年335億5,000万テンゲである。

2024年通期の売上の61.6%(1,031億5,000万テンゲ)が原油・石油製品の輸出、38.4%(644億テンゲ)が国内販売だった。カザフスタンでは国内向けの原油は政府が定める価格の枠組みの中で販売されるため、輸出と国内で採算が大きく異なる。

所有

唯一の株主はАО «Joint Resources»で、最終受益者はティムール・クリバエフ氏である。同氏はカザフスタンの資産家番付の上位に位置し、石油製品小売のペトロリテールや不動産のマーキュリー・プロパティーズにも関与する。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

カスピ・ネフチとは | Caspian Intelligence