解説 · 2026年8月時点
ジョージア・ヘルスケア・グループ(GHG)は、ジョージア最大の医療サービス事業者である。高度医療を担う大型・専門病院から、地方のコミュニティ病院、都市部の外来ポリクリニック、そして検査ラボまでを一つの紹介体系でつないだ垂直統合型の運営が特徴で、病院グループの名称「エヴェクス(EVEX)」で知られる。人口370万人規模の国で、入院医療の相当部分を一つの民間グループが担っている点は、この国の医療制度を理解するうえで欠かせない事実である。
| 正式名 | Georgia Healthcare Group(GHG)。病院事業の運営主体はEvex Medical Corporation |
|---|---|
| 本社 | ジョージア・トビリシ |
| 親会社 | ジョージア・キャピタル |
| 事業 | 病院、地域クリニック、外来ポリクリニック、臨床検査 |
| 規模 | 全国に病院・クリニック網。地域・コミュニティ病院はジョージアン・クリニックスの28施設 |
| 外来 | エヴェクスの外来網はポリクリニック16か所。外来市場の25% |
| 検査 | コーカサス初のJCI認証を受けたメガラボラトリーを運営 |
| 売上高 | 約12億1,177万ラリ(2021年通期、Forbes Georgia集計で国内2位) |
成り立ちと位置づけ
ジョージアは2000年代に病院の民営化を大規模に進め、公立病院の多くが民間の手に渡った。GHGはその再編の受け皿として拡大したグループで、バンク・オブ・ジョージアの投資部門を源流に持ち、現在はロンドン上場のジョージア・キャピタルの中核保有事業となっている。
Forbes Georgiaが2021年決算をもとに作成した国内企業ランキングでは、売上高約12億1,177万ラリで第2位に入った。同ランキングは国有企業と銀行を除く民間企業を対象としており、医療という内需産業がこの国の企業規模の上位を占めることを示している。
事業構成
事業は4つの区分からなる。第一が大型・専門病院で、三次医療、外科センター、腫瘍治療、骨髄移植を担う。第二が地域・コミュニティ病院で、ジョージアン・クリニックスの名で28施設を運営し、地方部の医療アクセスを支える。第三が外来のポリクリニック網で、エヴェクスの名で16か所を持ち、外来市場の25%を占める。第四が臨床検査で、コーカサスで初めてJCI(国際的な医療機能評価)の認証を得たメガラボラトリーを運営している。
公的医療保険(ユニバーサル・ヘルスケア)の給付が需要の大きな部分を占めるため、政府の医療予算と診療報酬の設計が業績に直結する。開発金融機関からの資金調達も行っており、フランスのプロパルコが病院の設備更新向けに融資している。
参考資料
- Georgia Healthcare Group(公式サイト) ↗
- The 100 Largest Georgian Companies by Revenue — Forbes Georgia ↗
- Evex: A loan to upgrade hospital services in Georgia — Proparco ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。