解説 · 2026年8月時点
エレバン・ブランデー・カンパニー(Yerevan Brandy Company)は、アルメニアを代表する蒸留酒メーカーである。ブランデー「アララト(ARARAT)」の唯一の製造者で、1887年に始まるアルメニアのブランデー造りの直接の後継者にあたる。1998年からフランスのペルノ・リカール傘下にあり、アルメニアの製造業で最も広く知られた輸出ブランドを担う。
| 正式名 | Yerevan Brandy Company |
|---|---|
| 創業 | 1887年(アルメニアのブランデー製造の系譜を継ぐ) |
| 本社 | アルメニア・エレバン |
| 事業 | ブランデー「アララト(ARARAT)」の製造・販売 |
| 親会社 | フランスのペルノ・リカール(1998年にグループ入り) |
| 現地法人 | ペルノ・リカール・アルメニア(2008年設立) |
| 従業員 | 約350人 |
沿革
1887年に始まるアルメニアのブランデー製造の伝統を引き継ぐ企業である。ソ連期にはアルメニア産ブランデーが連邦全体で高い評価を得ており、その中心的な生産拠点だった。
1998年、国際的な酒類企業ペルノ・リカールのグループに入った。2008年にはエレバン・ブランデー・カンパニーの取得を受けて現地法人ペルノ・リカール・アルメニアが設立され、製造と販売の体制が整えられた。従業員は約350人である。
アルメニアの酒類輸出の中で
アルメニアの主要な輸出品の一つが蒸留酒である。2025年のブランデーおよびその他の強い酒類の輸出額は2億8,500万ドルで、この商品群の輸出の84%を占めた。仕向け先はロシアが83%を占め、残りがベラルーシ、ラトビア、リトアニア、カザフスタン、米国、ウクライナ、中国、セルビアなどに分かれる。
ロシアへの依存の高さは同時にリスクでもある。アルメニアからロシアへの輸出は2025年に29億ドルと前年比2.9%減り、2026年に入るとロシア側が酒類を含む複数のアルメニア産品に規制を導入した。再輸出品を除けばブランデーはアルメニアからロシアへの輸出品目で最大の規模を持つだけに、この規制の影響は産業全体に及ぶ。
参考資料
- Armenia — Pernod Ricard(公式サイト) ↗
- Mobile Phones, Brandy, TVs: Top 20 Products Armenia Exports to Russia — Hetq ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。