解説 · 2026年8月時点
ヴェイセルオール・グループ(Veyseloglu Group)は、アゼルバイジャン最大級の食品・日用品の流通企業グループである。メーカーから商品を仕入れて全国の小売店へ届けるディストリビューション事業を中核とし、自社のスーパーマーケット「アラズ」チェーン、食品製造、物流を組み合わせている。全国1万2,000を超える販売拠点へ商品を届ける配送網を持ち、国内の消費財の流れを支える基盤の一つになっている。
| 正式名 | Veyseloglu Group of Companies |
|---|---|
| 本社 | アゼルバイジャン・バクー |
| 事業 | 食品・日用品の流通(ディストリビューション)、小売、製造、物流 |
| 小売 | スーパーマーケット「アラズ(Araz)」チェーン |
| 物流 | 500台超のトラックで1万2,000超の販売拠点へ配送(2017年開設の物流センター) |
| 主な事業会社 | V-Trade(流通)、ホンチャ製菓工場、ヴェスタ・ホレカ(業務用食材)、ヴェイセルオール・ロスマン(ドラッグストア) |
| 所有形態 | 民間 |
事業の広がり
グループの歩みは、流通、製造、小売、物流を順に足していく形で進んできた。2016年には菓子・ベーカリー製品を製造するホンチャ製菓工場を設立し、自社のアラズ・スーパーマーケットで販売している。同じ年、砂糖や豆類など基礎食品の大量輸入を担う流通会社V-Tradeを設立した。
2017年には物流センターを開設した。500台を超えるトラックを擁し、1万2,000超の販売拠点へ商品を届ける体制である。2018年には外食・サービス業向けに食材を供給するヴェスタ・ホレカを立ち上げ、2022年にはドイツのドラッグストアチェーン「ロスマン」と組んだヴェイセルオール・ロスマンで、健康・パーソナルケア商品の販売に参入した。
このほか、2002年には他のパートナーとともに国産ミネラルウォーターブランド「シラブ」の工場再建に投資し、ブランドを再生させた。2014年にはカフェチェーン「アントレ」をフランチャイズでアゼルバイジャンに導入している。
位置づけ
アゼルバイジャンの消費市場では、輸入食品と国産食品の双方を全国へ行き渡らせる流通網の担い手が限られる。同グループは、その流通機能を握ることで食品製造から小売までを垂直に展開してきた。食品製造で先行するアゼルスン・ホールディングとは、製造と流通の両面で競合しつつ取引もある関係にある。
物流面では、多温度帯に対応した車両の導入を進めており、国際的な物流機器企業との協業で低温輸送能力の増強と二酸化炭素排出の削減に取り組むと発表している。
参考資料
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。