解説 · 2026年8月時点
カズトランスオイル(KazTransOil)は、カザフスタン国内の幹線原油パイプラインを運営する会社である。国営石油会社カズムナイガスの傘下にあり、カザフスタン証券取引所に上場している。同国で産出された原油を国内の製油所や国境の輸出点へ運ぶ動脈にあたり、四半期ごとに公表される輸送実績は、この国の石油の流れを読む基礎資料になる。
| 正式名 | KazTransOil JSC |
|---|---|
| 上場 | カザフスタン証券取引所(ティッカーKZTO) |
| 親会社 | カズムナイガス |
| 事業 | 国内の幹線原油パイプラインの運営、石油製品の積み替え、水供給 |
| 輸送量 | 4,512万トン(2025年、幹線パイプライン経由) |
| 2026年上半期 | 幹線パイプライン経由2,291万1,000トン(前年同期比64万3,000トン増)。グループ連結では2,363万6,000トン |
| 主な子会社・関連会社 | カザフスタン・中国パイプライン、ムナイタス北西パイプライン、バトゥミ石油ターミナル(ジョージア) |
パイプライン網
同社が運営するのは国内の幹線原油パイプラインで、西部の油田地帯から国内3製油所、そして中国方面やカスピ海側の輸出点へ原油を送る。関連会社を通じて中国向けのカザフスタン・中国パイプラインとムナイタス北西パイプラインにも関与し、ジョージアの黒海側にはバトゥミ石油ターミナルを持つ。
中国向けの大動脈であるアタス〜アラシャンコウ幹線パイプラインは2026年に稼働20年を迎えた。カザフスタンの原油輸出の大半はロシア領を通るCPC経由で地中海へ出るが、この東向きのルートは数少ない代替経路であり、その扱い量は輸出先の分散度合いを示す指標として読める。
輸送実績
2025年の幹線パイプライン経由の輸送量は4,512万トンだった。2026年上半期は2,291万1,000トンと前年同期を64万3,000トン上回り、石油製品の積み替えを含むグループ連結ベースでは2,363万6,000トン(前年同期比56万2,000トン増)となった。
2026年上半期には、関連会社のカザフスタン・中国パイプラインの輸出向け輸送が43%、ムナイタス北西パイプラインが36%それぞれ増えた。同期間に同社が納めた税は365億テンゲを超える。
参考資料
- KazTransOil JSC increased its oil transportation volume in the first half of 2026 — KASE(2026年7月15日) ↗
- KazTransOil(公式サイト・ニュース) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。