ORGANIZATION · COMPANY

ニカ・ファーム

ウズベキスタンの後発医薬品メーカー。

Nika Pharm
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

ニカ・ファームは、ウズベキスタンの医薬品製造企業である。2006年7月5日に設立され、風邪、消化器、小児、泌尿器の各領域を対象に、錠剤、カプセル、分包剤、点鼻スプレーを製造する。ウズベキスタンの医薬品はおよそ75%が輸入品で、政府は国内生産の比率を高める政策をとっており、同社はその担い手の一つである。

欧州復興開発銀行(EBRD)は同社を、輸入品を国産に置き換えることで成長してきた有力な国内製造業者と位置づけ、鼻づまり治療薬などいくつかの分野で首位に立ったと評価している。

正式名NIKA PHARM LLC
設立2006年7月5日
本拠ウズベキスタン・タシケント市サイラム通り7番地48A
事業医薬品と栄養補助食品の製造(錠剤、カプセル、分包剤、点鼻スプレー)
認証2009年にウズベキスタンの製薬業界で初めてISO9001の認証を取得。2012年に国家GMP基準の認証、2018年にO'z DSt 2766:2018へ更新
生産設備製造3工場。うち2工場が国家GMP基準の認証取得

沿革と設備

2006年7月5日に設立され、翌2007年に最初の製品を出荷した。2009年9月、ドイツの認証機関による審査を受け、ウズベキスタンの製薬業界として初めてISO9001の認証を取得した。2018年には規格の新版であるISO9001:2015への適合を確認している。

2012年には国内で早い段階で国家GMP基準の認証を取得し、2018年には新版のO'z DSt 2766:2018へ更新した。2012年から高度に自動化された新しい医薬品製造施設の設計・建設が始まり、2014年に新しい製造棟が稼働した。2016年に新薬開発部門、2017年にはウズベキスタンで初となるスプレー製造ラインを立ち上げた。2018年には分包機とブリスター包装機を導入している。

生産拠点は3つの工場からなり、うち2つが国家GMP基準の認証を受けている。第1工場は固形製剤の充填・包装、分包、点鼻スプレーの表示・包装を、第2・第3工場は錠剤・カプセル・粉末(分包)・液剤(スプレー)の製造を担う。製造設備はインドの機械メーカー製である。

EBRDとの取引

同社は2021年からEBRDの取引先である。2026年1月、EBRDは最大2,000万ドルの融資を発表した。資金は財務体質の改善と、生産能力の拡大・品質向上のための設備と施設の更新に充てられる。

この事業により、後発医薬品と処方薬の生産量は平均で140%増える見込みで、あわせて世界保健機関(WHO)の認証制度に沿った医薬品製造管理基準(GMP)への全工程の適合を目指す。EBRDは、GMP認証の取得が国内市場だけでなく周辺国での地位の強化につながるとしている。

ウズベキスタンの医薬品市場は2029年までにさらに10%成長すると見込まれる一方、現状ではおよそ75%を輸入品が占める。政府は国産比率を80%まで高める計画を掲げており、この事業はその方向に沿うものと位置づけられている。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

RELATED ARTICLES

EBRD、ウズベキスタンのニカ・ファームに2000万ドル。後発薬の生産を2.4倍に2026.01.06EBRDがニカ・ファームに2000万ドルを融資する。設備更新により後発医薬品と処方薬の生産量を140%増やし、WHOのGMP認証取得を目指す。ウズベキスタンは医薬品の75%を輸入に頼る。