解説 · 2026年8月時点
アヴェルシ・ファーマは、ジョージアの医薬品・ヘルスケア企業である。1994年に家族経営の医薬品卸として創業し、その後、全国規模の薬局チェーンと病院・診療所の網を持つ企業に成長した。欧州復興開発銀行(EBRD)は同社を、ジョージアで最大級の薬局チェーンと広範な医療機関の網を運営する、医薬品・医療サービスの主要な事業者と位置づけている。
ジョージアの医薬品流通は少数の企業に集中しており、同社はその一角を占める。医薬品の輸入・卸から薬局での小売、さらに病院経営までを一つのグループで手がける垂直統合が特徴である。
| 正式名 | შპს ავერსი-ფარმა(Aversi-Pharma LLC) |
|---|---|
| 登記番号 | 211386695(ジョージア) |
| 創業 | 1994年、家族経営の医薬品卸として |
| 本拠 | ジョージア・トビリシ、アグマシェネベリ大通り148 |
| 事業 | 医薬品の卸・小売(薬局チェーン)、病院・診療所の運営 |
| 規模 | 薬局229店、病院・診療所22か所(EBRDの事例紹介) |
| 登記上の活動分類 | 卸売・小売業、自動車・二輪の修理、運輸・倉庫業 |
沿革と規模
1994年に家族経営の医薬品卸売業として設立された。2014年に事業拡大のための外部資金の導入を決め、EBRDから融資を受けるようになった。EBRDの事例紹介によれば、同社は薬局229店と病院・診療所22か所を運営し、地方の遠隔地にも展開している。
ジョージアの企業登記では、法人名は「Aversi-Pharma LLC」、登記番号は211386695、登記上の所在地はトビリシのアグマシェネベリ大通り148番地である。登記上の活動分類には卸売・小売業に加えて運輸・倉庫業が含まれる。売上高、利益、従業員数、株主構成は公表資料からは確認できない。
EBRDとの取引
2014年から2016年にかけての最初の事業では、トビリシの感染症病院の改修と、南部マルネウリにおける小児クリニックの新設を支援した。改修後の病院は年間の入院1万6,000件、外来2万件の能力を備えて2016年に稼働した。
2016年には500万ユーロの融資により、トビリシに腫瘍センターを新設し、東部カヘティ地方のテラヴィに外来クリニックを建設した。テラヴィのクリニックにはMRI、超音波、CTなどの診断機器が導入された。この二つの事業を合わせた融資額は1,270万ドルである。
2026年6月、EBRDは新たに最大1,000万ユーロの融資を発表した。トビリシで新たに取得した中央倉庫の改修と自動化に充てるもので、分散していた物流機能を国際的な適正流通基準(GDP)に適合する一つの拠点に集約する。設計と自動化技術によって最大40%の省エネルギーが見込まれ、EBRDのグリーン移行(GET)分類で100%グリーンと位置づけられている。自動搬送コンベヤ、ロボット、倉庫管理システムの導入により、保管空間の利用効率を高める計画である。
この融資には技術協力プログラムが付随し、デジタル研修とeラーニング基盤の整備を通じて少なくとも1,000人の従業員が対象となる。EBRDのジョージア向け投資は1996年以降で318件、約58億ユーロに達している。
参考資料
- EBRD lends €10 million to Aversi Pharma in Georgia(EBRD、2026年6月) ↗
- Aversi — FINTECC case study(EBRD) ↗
- EBRD finances new cancer treatment centre in Georgia with loan to Aversi Pharma(EBRD、2016年) ↗
- შპს ავერსი-ფარმა(登記番号211386695の登記情報)— reportal.ge(ジョージア会計・報告・監査監督局) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。