解説 · 2026年8月時点
サン・ペトロリアム・ジョージア(Sun Petroleum Georgia)は、国際ブランド「ガルフ」のジョージアにおけるライセンシーとして給油所チェーンを運営する燃料会社である。2010年3月からガルフを正式に代理し、現在は165か所の給油所を持つ全国網に育った。ジョージアの燃料小売では最大級の事業者であり、2021年通期の売上高7億604万ラリはフォーブス・ジョージアの「100大企業」で第8位にあたる。
親会社は2009年設立のペトロカス・エナジー・グループで、黒海のポティ港にある石油ターミナル(チャンネル・エナジー)、航空燃料事業(ガルフ・アビエーション)、石油製品トレーディングを併せ持つ。輸入から貯蔵、卸売、小売、航空給油までを一つのグループで抱える垂直統合が同社の特徴である。
| 正式名 | LLC Sun Petroleum Georgia |
|---|---|
| ブランド | Gulf(ガルフ・オイル・インターナショナルのライセンス) |
| 事業開始 | 2010年3月(ガルフブランドの正式代理)。小売事業の立ち上げは2010年11月 |
| 本拠 | ジョージア・トビリシ |
| 事業 | 燃料の小売・卸売、潤滑油販売、併設コンビニ、CNG(圧縮天然ガス)供給 |
| 給油所 | 165か所(うちセルフ42か所)。首都トビリシに43か所(ペトロカス・エナジー・グループの公表) |
| 併設店舗 | コンビニ122店。CNG拠点5か所(容量2,500万リットル) |
| 売上高 | 7億604万5,000ラリ(2021年通期。フォーブス・ジョージア「100大企業」第8位) |
| 親会社 | ペトロカス・エナジー・グループ |
沿革
ペトロカス・エナジー・グループは2009年、石油取引・物流・貯蔵の実務者が集まって設立された。2010年11月にガルフ・オイル・インターナショナルから営業ライセンスを取得してガルフ・ジョージアを立ち上げ、2011年にはポティ港の石油ターミナルを取得した。2012年にカスピ海産の石油製品を欧州へ供給するトレーディングを開始し、2017年には航空燃料のガルフ・アビエーションを設立している。
2014年12月、ロシアのロスネフチがペトロカス・エナジー・グループの株式49%を取得し、合弁関係に入った。この関係は2022年5月11日に締結された取引で解消され、創業パートナー兼最高経営責任者のヴァノ・ナカイゼが49%を買い戻した。取引の完了によりロスネフチは持分を手放し、同社が派遣していた2名の取締役も退任している。
事業
給油所は165か所で、うち42か所がセルフ式、43か所が首都トビリシにある(ペトロカス・エナジー・グループの公表)。ガルフ・ジョージア自身のサイトでは全国165か所超のうち49か所がトビリシと記載しており、内訳の数え方に食い違いがある。併設のコンビニ122店を運営し、この分野でも国内最大の事業者だとしている。CNG(圧縮天然ガス)の供給拠点も5か所持つ。
従業員数についても出典が分かれる。ペトロカス・エナジー・グループのガルフ・ジョージア紹介ページは1,500人超、ガルフ・ジョージアの会社案内は2,300人超としている。燃料はすべて欧州の製油所から輸入していると説明している。
規制
ジョージア国家競争庁は燃料小売の調査を行い、ルクオイル・ジョージア、ウィソール・ペトロリアム・ジョージア、サン・ペトロリアム・ジョージア、ソーカル・ジョージア・ペトロリアム、ロムペトロール・ジョージアの5社について競争法第7条の違反を認定し、合計で最大400万ラリの制裁金を科した。上位5社に集中した市場構造は、この国で繰り返し政策課題になっている。
参考資料
- Gulf Georgia — About Company(公式サイト) ↗
- Gulf Georgia — Petrocas Energy Group(公式サイト) ↗
- Our History — Petrocas Energy Group ↗
- Rosneft Is No Longer a Shareholder of Petrocas and Gulf — Forbes Georgia(2022年6月6日) ↗
- The 100 Largest Georgian Companies by Revenue — Forbes Georgia(2024年1月9日) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。