解説 · 2026年8月時点
アモナトボンク(Amonatbonk)は、タジキスタンの国有貯蓄銀行である。総資産130億ソモニ(2026年6月末)は同国の銀行19行のなかで突出して大きく、2位のエスハタ銀行の1.4倍にあたる。ソ連期の貯蓄銀行を引き継いだ全国の店舗網を持ち、年金・給付金の支払いや公共料金の収納といった、国家の資金の受け皿としての役割を担う。
| 正式名 | SUE SB RT «Amonatbonk»(国有単一企業・タジキスタン共和国貯蓄銀行) |
|---|---|
| 本店 | タジキスタン・ドゥシャンベ(ルダキ通り105) |
| 株主 | タジキスタン財務省100% |
| 登録資本金 | 1億ソモニ |
| 総資産 | 130億3,990万ソモニ(2026年6月末、国内最大) |
| 預金 | 104億5,110万ソモニ(2026年6月末) |
| 貸出 | 27億9,460万ソモニ(2026年6月末) |
| 支店・カード | 支店75、発行済みカード210万9,071枚(2026年6月末) |
国家の窓口としての銀行
同行は株式会社ではなく、財務省が100%を保有する国有単一企業という法形態をとる。支店は75で国内最多、発行済みのカードは211万枚に達する(2026年6月末)。国民の預金口座と国家の給付を結ぶ実務を担うため、規模は預金に偏っている。
2026年6月末の預金は104億5,110万ソモニで総資産の8割を占める一方、貸出は27億9,460万ソモニにとどまり、預貸率は3割に届かない。集めた資金の多くは貸出ではなく国立銀行への預け金や国債など流動性の高い資産で運用されている構図が読み取れる。
収益性
2026年上半期の利益は9,990万ソモニ、自己資本は12億150万ソモニだった。総資産の規模に比べると利益は小さく、資産の運用先が低利回りに偏っていることと、政策的な役割を負っていることの両方が影響していると見られる。数字は国立銀行が四半期ごとに各行別の貸借対照表と経営指標を公表しており、同行についても外部から追跡できる。
参考資料
- Banks — National Bank of Tajikistan(銀行一覧) ↗
- List of shareholders of banks — National Bank of Tajikistan ↗
- Financial indicators of banks — National Bank of Tajikistan(各行別の四半期指標) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。