解説 · 2026年8月時点
エネルゴプロ・ジョージア(Energo-Pro Georgia)は、ジョージアの配電と電力小売を担う最大手である。首都トビリシを除く国土の大半で電気を配り、あわせて水力発電所も運営する。親会社はチェコのエネルゴプロ・グループで、旧ソ連圏・バルカンの電力インフラに投資してきた企業体である。ジョージアの家庭が受け取る電気料金の請求書の多くは、この会社の名前で届く。
| 正式名 | JSC Energo-Pro Georgia |
|---|---|
| ジョージアでの操業開始 | 2007年(親会社の同国進出は2006年) |
| 本社 | ジョージア・トビリシ |
| 親会社 | エネルゴプロ・グループ(本部はチェコ・プラハ。1994年に同国スヴィタヴィで創業) |
| 事業 | 配電と電力小売、水力発電 |
| 取得時の規模 | 水力発電所6か所と配電会社2社を1億3,200万ドルで取得し、国内配電市場の62.5%を占めた |
| グループ全体 | ブルガリアとジョージアで260万件超に配電。発電設備は862MW、年間発電量3TWh超 |
| 売上高 | 約4億3,696万ラリ(2021年通期、Forbes Georgia集計) |
チェコ資本の進出
エネルゴプロ・グループは1994年にチェコのスヴィタヴィで創業し、2006年にジョージア市場へ入った。JSCエネルゴプロ・ジョージアは2007年から操業している。水力発電所6か所と配電会社2社を1億3,200万ドルで取得し、これによって国内配電市場の62.5%を握る最大手となった。
旧ソ連期に建てられた設備を引き継ぐ形の投資であり、送配電ロスの削減と料金徴収率の改善が長年の経営課題だった。グループはチェコ、ジョージア、ブルガリア、トルコで水力発電所を運営し、設備容量は合計862MW、年間発電量は3TWhを超える。ブルガリアとジョージアを合わせた配電先は260万件超である。
ジョージア電力市場での位置
ジョージアの電力小売は、トビリシ首都圏をテラシ(JSC Telasi)が、それ以外の大半をエネルゴプロ・ジョージアが担うという地理的な分担になっている。Forbes Georgiaの企業ランキング(2021年決算)では配電事業が売上高約4億3,696万ラリで23位、発電子会社のエネルゴプロ・ジョージア・ジェネレーションが約1億2,055万ラリで91位に入った。
ジョージアの電力は水力に大きく依存し、雪解けの春から夏にかけて余り、冬に不足する。輸入と火力で補うこの季節変動が配電会社の調達コストを揺らすため、規制当局が定める料金の改定と、国内の再生可能エネルギー開発の進捗が同社の経営を左右する。
参考資料
- Energo-Pro Georgia(公式サイト) ↗
- Czech Company Takes over Majority of Georgia's Energy Market — Civil.ge ↗
- The 100 Largest Georgian Companies by Revenue — Forbes Georgia ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。