解説 · 2026年8月時点
ウズベキスタン冶金コンビナート(ウズメトコンビナート)は、同国唯一の総合製鉄所である。タシケント州ベカバードにあり、電炉でスクラップを溶かして鋼材をつくる。国内の建設・機械産業に供給する鋼材の主要な供給元であり、2026年に稼働した熱延鋼板の連続鋳造圧延設備によって、これまで輸入に頼ってきた薄板の国産化に踏み出した。
| 正式名 | JSC Uzbek Metallurgical Plant(Uzmetkombinat) |
|---|---|
| 所在 | タシケント州ベカバード |
| 事業 | 電炉製鋼、圧延鋼材の製造 |
| 生産能力 | 熱延鋼板の新設備を含めて年産200万トン規模(うち熱延コイル104万トン) |
| 従業員 | 5,500人超 |
| 株主・上場 | ウズベキスタン国有。共和国証券取引所「トシケント」に上場(ティッカーUZMK)。株式の91%の売却が計画されている |
熱延鋼板への進出
2026年7月13日、ベカバードで新しい連続鋳造圧延設備が稼働した。ウズベキスタンで初めて熱延鋼板を生産する設備で、年産100万トン、生産額にして約8兆スムを見込む。投資額は8億3,900万ドル、新規雇用は約1,200人とされる。この設備でタシケントとサマルカンドの金属加工企業が必要とする薄板を国内で賄えるようになる。
同社は原料の内製化も進めており、テビンブラク鉱床の開発が軌道に乗れば年産100万トンの粗鋼生産を、スルンオタ鉱床の処理では年産60万トンの鉄鉱石原料の供給を見込む。後者に関連して1億8,000万ドル規模の製鉄所の建設も計画されている。
産業の中での位置づけ
ウズベキスタンの金属産業は過去10年でおよそ20億ドルの外国投資を受け入れ、31の大型設備が稼働し、企業数は150を超えた。金属製品の年間生産量は80万トンから300万トンへ、生産額は1兆5,000億スムから23兆スムへ増えている。ウズメトコンビナートはその中核に位置する。
同社は民営化の対象に挙げられており、政府は株式の91%を売却する方針を示している。既に証券取引所に上場しているため、売却の進み方はウズベキスタンの資本市場の厚みを測る材料になる。
参考資料
- Uzmetkombinat Launches Country's First Casting and Rolling Complex — UzDaily ↗
- 共和国証券取引所「トシケント」上場銘柄一覧 ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。