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ウズベキスタン石炭(オズベックコミル)

ウズベキスタン石炭(O'zbekko'mir、オズベックコミル)は、ウズベキスタンの国有石炭会社である。タシケント州アングレンの露天掘り炭鉱を中核に、年間およそ600万トンの褐炭を産出する。同国の石炭消費の85%以上は電力部門が占めており、この会社の生産は発電用燃料の確保と直結している。

O'zbekko'mir
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

ウズベキスタン石炭(O'zbekko'mir、オズベックコミル)は、ウズベキスタンの国有石炭会社である。タシケント州アングレンの露天掘り炭鉱を中核に、年間およそ600万トンの褐炭を産出する。同国の石炭消費の85%以上は電力部門が占めており、この会社の生産は発電用燃料の確保と直結している。

ウズベキスタンは天然ガスの生産国だが、国内需要の増大と輸出契約の両立が難しくなり、発電燃料をガスから石炭へ振り替える政策が続いている。エネルギー収支に占める石炭の比率を高めることが、石炭産業を優先分野とする根拠になっていると同社は説明する。

正式名«O'zbekko'mir» ko'mir qazib olish va sotish aksiyadorlik jamiyati(JSC Uzbekcoal)
法的地位2004年6月21日の閣僚会議決定第290号による
前身1994年にソ連石炭工業省の生産合同「スレダズウゴリ」を基礎に設立された株式合同「コミル」
本社ウズベキスタン・タシケント州アングレン市イスティクロル通り1(郵便番号110200)
事業褐炭の露天掘り・坑内掘り、カオリンなどの採掘、鉄道・自動車輸送
主な鉱区アングレン、アパルタク
生産量年間約600万トン(同社の説明)
上場共和国証券取引所「トシケント」に2017年9月11日上場(ティッカーUZIR、額面1,000スム、上場株式数1億8,430万株)
株主ウズベキスタン国有

沿革

アングレン炭田に石炭の埋蔵があるという最初の情報が得られたのは1932年である。1940年に本格的な地質探査が始まり、1941年には政府決定「アングレン炭田における石炭露天掘り鉱の建設について」が採択された。同じ年、南部のシャルグン硬炭鉱も開かれている。第二次世界大戦下の1942年に第1坑が最初の稼働鉱山として操業を始め、タシケントへ最初の石炭輸送列車が送られた。この年の産出は2万9,500トンだった。

1948年、年産150万トン規模のアングレン露天掘り鉱と年産48万トンの第9坑が操業に入った。同社はこの年をウズベキスタン石炭産業の出発点としている。当初の採掘機械は米マリオン社製の1〜1.25立方メートルの蒸気ショベルで、輸送は1.5〜2トン積みの手降ろし車両だった。1954年から1965年にかけて国産のSE-3(ウラル重機)や歩行式掘削機、より大型のコンベヤーへ更新が進み、1978年から1990年の第2次改修でEKG系の大型ショベルと大積載のダンプカーが導入された。1990年のアングレン露天掘り鉱の産出は577万トンに達している。

石炭部門の改革は1994年の閣僚会議決定第271号「ウズベキスタン共和国石炭産業の管理体系の改善に関する措置について」から始まり、段階的な国家管理からの離脱と民営化の手順が定められた。現在の株式会社「オズベックコミル」の法的地位は、2004年6月21日の閣僚会議決定第290号によって確定した。前身は、1994年にソ連石炭工業省の生産合同「スレダズウゴリ」を基礎に設立された株式合同「コミル」である。組織の名称と所在地は、1957年まで「スレダズウゴリ」(タシケント)、1957〜63年「ウズベクウゴリ」(アングレン)、1963〜65年「スレダズウゴリ」(タシケント)、1965〜70年「ウズベクウゴリ」(アングレン)というように、幾度も入れ替わってきた。

事業構成

同社の説明では、ウズベキスタンの石炭生産は3社で構成される。オズベックコミルがアングレンとアパルタクの鉱区で露天掘りを、「地下作業」支社で坑内掘りを行い褐炭を採る。シャルグンコミルがシャルグンとボイスンの硬炭鉱を坑内掘りで採り、一部を石炭化して出荷する。エロスティガスがアングレン炭田で地下ガス化(石炭を地中で燃焼させてガスとして取り出す方式)を行う。

オズベックコミル本体は支社の集合体として組み立てられている。石炭・カオリンなどの採掘と出荷を担う「アングレン炭鉱」支社、鉄道と自動車で石炭を運び関連インフラを建設・保守する「輸送」支社、鉱山機械の修理と部品製造を行う「鉱山輸送設備調整工場」支社、電力供給と送配電網の保守を担う「電力網」支社のほか、資本建設、警備、標準化・認証・品質管理、情報通信技術の各支社が置かれている。

上場

株式は共和国証券取引所「トシケント」に2017年9月11日から上場している。ティッカーはUZIR、額面1,000スム、上場株式数は1億8,430万2,515株である。2026年8月19日の約定価格は1株1万1,300スムで、この価格による上場株式の時価は2兆826億スムにあたる。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

ウズベキスタン石炭(オズベックコミル)とは | Caspian Intelligence