解説 · 2026年8月時点
ウズキミョサノアト(Uzkimyosanoat)は、ウズベキスタンの化学産業を統括する国有持株会社である。傘下に窒素肥料、ソーダ、化学繊維原料などの工場群を持つ。綿花と穀物を主要作物とする農業国において、肥料の供給は食料生産に直結する。安価な国産天然ガスを原料にアンモニアと尿素を大量に生産できることが、この産業の基盤になっている。
| 正式名 | JSC Uzkimyosanoat |
|---|---|
| 本社 | ウズベキスタン・タシケント |
| 性格 | ウズベキスタンの化学産業を束ねる国有持株会社 |
| 主な傘下企業 | ナヴォイヤゾト、マクサム・チルチク、ファルガナアゾト、クンギラードのソーダ工場など |
| 主な製品 | アンモニア、尿素、硝酸アンモニウム、ソーダ灰、化学繊維原料 |
| 株主 | ウズベキスタン国有 |
主力工場
中核はナヴォイ市にあるナヴォイヤゾトで、年間およそ66万トンのアンモニアと57万7,500トンの尿素を生産する中央アジア有数のガス化学工場である。政府はこの企業の株式75%を売却する方針を示している。
チルチクにあるマクサム・チルチクは、2007年にスペインのMAXAMCORPが株式の49%を取得した合弁企業で、硝酸アンモニウムなどを生産する。2025年には再生可能エネルギー由来の水素を用いた「グリーンアンモニア」を域内で初めて試験生産した。
産業としての位置づけ
ウズベキスタンの肥料生産は国内需要を満たすだけでなく輸出にも回る。中央アジアが世界の肥料市場で存在感を高めるという議論の中で、同国の窒素肥料生産は中心的な要素として挙げられる。原料は天然ガスであるため、ガス価格と供給量が生産コストを直接左右する。
国内のガス生産減退は、肥料産業にとっても制約になる。ガスを発電に回すか、暖房に回すか、化学工業に回すかという配分の問題は、毎冬の政策課題として繰り返し表面化している。
参考資料
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。