解説 · 2026年8月時点
シルクネット(Silknet)は、ジョージアの総合通信事業者である。固定回線の会社として出発し、2018年に携帯電話のジオセルを買収して移動体と固定の両方を持つ「コンバージェント」型に転換した。マグティコムと並ぶ国内2強の一角で、ユーロ債の発行体として四半期ごとに財務を開示しているため、ジョージアの通信市場を数字で追える数少ない情報源でもある。
| 正式名 | JSC Silknet |
|---|---|
| 本社 | ジョージア・トビリシ |
| 親会社 | シルクロード・グループ |
| 事業 | 移動体通信、固定ブロードバンド、有料テレビ、固定電話の総合通信 |
| 売上高 | 5億8,197万ラリ(2024年通期、8%増) |
| 調整後EBITDA | 3億6,987万ラリ(2024年通期、利益率64%) |
| 契約者 | 移動体約199万、固定ブロードバンド約36万3,000、有料テレビ約27万5,000、固定電話約13万6,000(2025年3月末) |
| 資本市場 | 3億ドルのユーロ債(利率8.375%、2022年2月発行、ユーロネクスト・ダブリン上場) |
| 格付け | ムーディーズB1/安定的、フィッチB+/安定的 |
移動体への進出
2018年、スウェーデンのテリア・カンパニーからジオセル(Geocell)の全株式を取得し、移動体事業に参入した。ジオセルは1997年3月15日にジョージア初の携帯電話通話を実現した歴史ある事業者で、この買収によりシルクネットは固定・移動・テレビをひとまとめに売れる体制になった。
2022年2月、3億ドルのユーロ債を発行して既存債を借り換えた。利率は従来の11%から8.375%へ大きく下がり、ユーロネクスト・ダブリンに上場している。格付けはムーディーズがB1/安定的、フィッチがB+/安定的である。
契約者と業績
2025年3月末時点の契約者は、移動体が約199万、固定ブロードバンドが約36万3,000、有料テレビが約27万5,000、固定電話が約13万6,000である(ジョージア国家通信委員会の集計)。
2024年通期の売上高は5億8,197万ラリで前年比8%増、調整後EBITDAは3億6,987万ラリ、EBITDA利益率は64%だった。設備投資は売上高の14%にあたる8,148万ラリである。2025年第1四半期も売上高1億4,338万ラリ(5%増)と伸びを保った。
ジョージアの移動体市場はマグティコム、シルクネット、セルフィー・モバイルの3社で構成され、シルクネットは契約者数でマグティコムに次ぐ2番手にある。
参考資料
- Silknet(公式サイト) ↗
- Q1 2025 Consolidated Financial Results — Silknet(2025年6月10日) ↗
- Georgia's Silknet raises $300m in landmark eurobond issue — PR Newswire(2022年) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。