解説 · 2026年8月時点
ホレズム断熱グループ(KIG)は、ウズベキスタン西部のホレズム州ウルゲンチで玄武岩(バサルト)繊維の断熱材を製造する企業である。製品は「サーモプラス(Thermo Plus)」の商標で販売される。欧州復興開発銀行(EBRD)は同社を、ウズベキスタンにおけるバサルトウール断熱パネルの主要な製造者の一つと位置づけている。
ウズベキスタンでは建設需要の拡大と省エネ基準の強化が同時に進んでおり、断熱材の需要が伸びている。同社は国内で採れる玄武岩を原料に用いることで、輸入に頼らない供給を掲げている。
| 正式名 | Khorezm Insulation Group(KIG) |
|---|---|
| ブランド | Thermo Plus(サーモプラス) |
| 生産拠点 | ウズベキスタン・ホレズム州ウルゲンチ市サノアトチラル通り1-D |
| 事務所 | タシケント市ヤッカサライ地区ハミド・スレイマノフ通り50-D |
| 事業 | 玄武岩(バサルト)繊維を用いた断熱材の製造 |
| 生産能力 | 年間3万トン。10万トンへの引き上げを計画(2026年、EBRD) |
| 製品 | 建築用途に応じた20種類の製品(自社サイト) |
| EBRDの融資 | 最大2,900万ドル(2,500万ユーロ、2026年) |
事業の内容
同社は2024年に石綿系ではない石材由来の断熱材市場に参入した。生産拠点はホレズム州ウルゲンチ市にあり、タシケントにも事務所を置く。建築現場の用途に応じて20種類の製品をそろえ、国内のどこへでも5〜10日で配送すると説明している。
原料の選定は事業の要点である。すべての玄武岩が断熱板の製造に適するわけではないため、同社は強度、化学的耐性、耐熱性の要件を満たす玄武岩の岩石を選ぶ独自の方法を開発したとしている。
2024年3月にはミルジヨエフ大統領が同社を視察し、同年5月には報道関係者と建設業界を対象とした工場見学が行われた。ウズベキスタンでは建設分野での省エネ技術の導入が政策課題とされており、バサルト系材料の需要が伸びていると同社は説明する。
EBRDによる融資
2026年、EBRDは同社に最大2,900万ドル(2,500万ユーロ)を融資すると発表した。資金は財務体質の改善(バランスシートの再構築)と拡張計画の支援に充てられ、専用設備の調達と新しい生産ラインの立ち上げにも使われる。
これによりウルゲンチの主力工場の生産能力は、年間3万トンのバサルトウール断熱板から10万トンへ引き上げられる計画である。EBRDは、この事業が同社の国内および周辺地域での地位を強め、ウズベキスタンと中央アジアの建設市場の需要増に応える力を高めると説明している。
売上高、利益、従業員数、株主構成は公表資料からは確認できない。
参考資料
- About — Thermo Plus / Khorezm Insulation Group(公式サイト) ↗
- EBRD boosts production of building materials in Uzbekistan(EBRD、2026年) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。