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マーズ(クリスタルベット)

クリスタルベット(Crystalbet)は、ジョージアのオンライン賭博市場で首位級の地位を占めるブランドである。運営法人はトビリシのマーズ(Mars)で、フォーブス・ジョージアが監査法人グラント・ソントンの検証を経てまとめた「100大企業」(2021年決算)では、売上高4億5,356万ラリで全体の第21位、賭博業ではアジャラベットを運営するアトラス・ホールディングスに次ぐ2位に位置した。

Mars

解説 · 2026年8月時点

クリスタルベット(Crystalbet)は、ジョージアのオンライン賭博市場で首位級の地位を占めるブランドである。運営法人はトビリシのマーズ(Mars)で、フォーブス・ジョージアが監査法人グラント・ソントンの検証を経てまとめた「100大企業」(2021年決算)では、売上高4億5,356万ラリで全体の第21位、賭博業ではアジャラベットを運営するアトラス・ホールディングスに次ぐ2位に位置した。

ジョージアは早い段階でオンライン賭博を合法化し、税と規制の負担が周辺国より軽かったことから、人口370万人ほどの国としては不釣り合いに大きな賭博産業を抱えるようになった。主要ブランドの多くは国際的な賭博グループの傘下にあり、クリスタルベットもロンドン証券取引所に上場するエンテインが保有している。

正式名LLC Mars(შპს მარსი)。運営ブランドはクリスタルベット(Crystalbet)
ブランド開始2011年
本拠ジョージア・トビリシ
事業オンラインのスポーツベッティング、カジノ、ポーカーなど
売上高4億5,356万ラリ(2021年通期。フォーブス・ジョージア「100大企業」第21位)
所有英エンテイン(Entain plc、旧GVCホールディングス)。2018年に51%、2021年に残り49%を取得

沿革

クリスタルベットのブランドでオンライン賭博の提供が始まったのは2011年である。スポーツの試合を対象としたブックメーカー事業を軸に、オンラインカジノやポーカーなどを扱ってきた。

2018年3月、英GVCホールディングス(2020年にエンテインへ社名変更)が運営会社マーズの株式51%を4,130万ユーロで取得した。残る49%についてもあらかじめ取得の合意があり、2021年に実行されて完全子会社となった。買収当時のGVCは、規制の整った市場で首位のブランドを取り込む案件だと説明していた。

2024年5月21日、エンテインは取締役会の資本配分委員会による事業ポートフォリオの見直しの結論を公表し、その中で「ジョージアで首位の賭博ブランドであるクリスタルベットはグループにとって非中核である」と明記した。すでに買い手候補から関心が寄せられているとして、売却を含む選択肢を検討するとしている。ただしエンテインが2026年6月に発表した中東欧事業(Entain CEE)からの段階的な撤退はポーランドのSTSとクロアチアのスーパースポルトを対象としたもので、クリスタルベットは含まれていない。2026年8月時点で、売却の完了は公表されていない。

業績

エンテインの2025年通期の年次報告によれば、ジョージア事業のネットゲーミング収益(NGR)は為替一定ベースで前年比14%増となり、内訳はスポーツが9%増、ゲーミングが15%増だった。同報告はクリスタルベットが市場首位の地位を維持していると記している。エンテインは国別の売上高を個別に開示していないため、公表されるのは伸び率と定性的な評価にとどまる。

規制環境

ジョージアは2022年に賭博規制を大きく引き締めた。国内居住者が賭博に参加できる年齢の下限が25歳へ引き上げられ(外国人と無国籍者は18歳のまま)、テレビ・屋外・国内ウェブサイトでの賭博広告が2022年3月1日から禁止された。歳入庁が、自ら申請した依存者、裁判所の決定で参加を禁じられた者、公務員、社会的弱者として登録された者などの名簿を管理し、事業者がこれを参照して参加を拒む仕組みも導入された。

同時に業界への課税も引き上げられ、オンライン専業の免許には年額の高い手数料が課される制度が議論された。規制の強化は国内向けの成長を抑える一方、免許を持つ既存の大手にとっては新規参入を妨げる方向にも働く。ジョージアの賭博業は雇用と税収の両面で経済に組み込まれており、規制の設計は繰り返し政治の争点になっている。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

マーズ(クリスタルベット)とは | Caspian Intelligence