解説 · 2026年8月時点
エンター・エンジニアリング(Enter Engineering)は、ウズベキスタンを拠点とするEPC(設計・調達・建設)会社である。石油ガス施設、ガス化学プラント、発電設備、土木建築の建設を一括で請け負う。中央アジアの大型プラント建設は長らく外国の建設会社が担ってきたが、同社はその一角に食い込んだ現地企業であり、納税額でも民間企業の上位に入る規模に達している。
| 正式名 | Enter Engineering Pte Ltd |
|---|---|
| 設立 | 2012年 |
| 事業 | 石油ガス、化学、エネルギー、土木建築分野のEPC(設計・調達・建設) |
| 主な案件 | MTOガス化学コンプレックス(ブハラ州カラクル自由経済区、契約額30億ドル) |
| 納税額 | 8,444億スム(2024年、民間企業で第3位) |
| 所有形態 | 非上場の民間企業 |
事業
2012年の設立以来、石油ガス、化学、エネルギー、土木の各分野で大型の建設・近代化案件を手がけてきた。設計から機器調達、建設、試運転までを一括して引き受ける形態を取る。2024年の納税額は8,444億スムで、民間企業のなかでは第3位に入った。
MTOガス化学コンプレックス
同社が請け負った最大の案件が、ブハラ州のカラクル自由経済区に建設される中央アジア最大のポリマー生産設備、MTOガス化学コンプレックスである。契約額は約30億ドルで、設計、機器調達、施設および付帯インフラの建設を含む。年産能力は73万トンとされる。
発注者のMTOガス化学コンプレックス・セントラルアジアは、民間石油ガス最大手のサノアト・エネルゲティカ・グルヒ(SANEG)が全額出資する会社である。天然ガスからメタノールをつくり、さらにMTO(メタノール・トゥ・オレフィン)技術でエチレンとプロピレンを生産する構成で、この組み合わせは同分野では例が少ない。天然ガスを深く加工して付加価値をつけるというウズベキスタンの産業戦略を、民間資本が担う形になっている。
参考資料
- The operator of MTO Gas Chemical Complex assigned Enter Engineering as the project EPC contractor(公式) ↗
- Enter Engineering(公式サイト) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。