解説 · 2026年8月時点
AKFAグループ(AKFA Group)は、ウズベキスタン最大級の建材メーカーである。アルミとPVCの形材から窓・ドア・ファサードまで一貫して生産し、中央アジアの建設ブームを支えてきた。原料の加工から完成品まで垂直統合した構造を持ち、製品は米国やEUを含む30か国以上へ輸出される。中央アジアの民間製造業のなかでは、国際市場で実績を積んだ数少ない例である。
| 正式名 | AKFA Group |
|---|---|
| 創業 | 2000年 |
| 本拠 | ウズベキスタン・タシケント |
| 創業者 | ジャホンギル・オルティクホジャエフ(2018年からタシケント市長) |
| 事業 | アルミ形材、PVC形材、窓・ドア・ファサード、アルミ複合板、ラジエーター、ボイラーなど建材の製造 |
| 工場 | 10か所 |
| 従業員 | 8,000人超 |
| 輸出 | 30か国超。主要市場は米国、カナダ、EU諸国。2025年にカタール向けPVC形材の輸出を開始 |
| 所有形態 | 非上場の民間企業 |
沿革と工場群
2000年に創業し、2002年にアルミの生産ラインを、翌2003年にPVC形材の生産を立ち上げた。窓・ドア用の形材が出発点である。2014年には建築材料へ事業を広げた。従業員は8,000人を超える。
主な生産拠点は三つある。AKFAプラストは窓・ドア用のPVC形材を生産し、世界の主要メーカーから導入した52本の押出ラインと650人超の技術者を擁する。2016年設立のIMZOは中央アジア最大の窓工場で、敷地16万平方メートル、生産エリア7万平方メートル、800人超が働く。2015年設立のベンカム・アル・エクストルージョンズはアルミ形材を担い、ナヴォイ自由経済区の11万6,000平方メートルの敷地でイタリア製・韓国製の押出プレス6基を運転する。ベンカムはアルミ押出能力を2倍以上に引き上げる複数年の拡張計画を進めている。
輸出と市場
製品は30か国を超える国へ輸出され、米国、カナダ、EU諸国が主要市場になっている。カザフスタン、キルギス、トルクメニスタン、アゼルバイジャン、ロシアなど近隣国にも供給する。2025年にはカタール向けのPVC形材輸出を始め、湾岸市場へ進出した。
同グループの創業者は家電大手アルテル・エレクトロニクスの創業者でもある。建材と家電という、ウズベキスタンの民間製造業を代表する二つの企業が同じ系譜から生まれている点は、この国の産業構造を理解するうえで押さえておく価値がある。
参考資料
- AKFA Group: Industrial Scale, International Reach — Window + Door ↗
- Benkam Launches Multi-Year Expansion to Increase Extrusion Capacity — Light Metal Age ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。