解説 · 2026年8月時点
トヨタ・コーカサス(Toyota Caucasus)は、トヨタ自動車とレクサスの南コーカサス地域における販売代理会社である。トビリシに拠点を置き、新車と純正部品・用品の供給、販売店への研修、マーケティングを担う。2021年通期の売上高5億4,430万ラリはフォーブス・ジョージアの「100大企業」で第16位で、自動車販売としてはテゲタ・モーターズに次ぐ規模だった。
ジョージアはトヨタ車の存在感が大きい市場である。ランドクルーザー200やランドクルーザー・プラドといった大型SUVに加え、ハイブリッド車の人気が高い。輸入車に付加価値税がかからず、2016年以降はハイブリッド車の通関コストが通常のガソリン・ディーゼル車の4割程度に抑えられていることが、この傾向を後押ししてきた。
| 正式名 | LLC Toyota Caucasus |
|---|---|
| 本拠 | ジョージア・トビリシ |
| 事業 | トヨタ車・レクサス車と純正部品・用品の輸入と卸売、販売店の支援 |
| 対象地域 | 南コーカサス(ジョージアを中心とする地域販売代理) |
| 販売店 | ジョージア国内に正規販売店2社(いずれもトビリシ、2019年時点) |
| 売上高 | 5億4,430万4,410ラリ(2021年通期。フォーブス・ジョージア「100大企業」第16位) |
事業
同社自身は小売を行わず、正規販売店へ新車と部品を卸す形をとる。2019年時点でジョージア国内の正規販売店は2社で、いずれもトビリシにあった。同年には黒海沿岸のバトゥミにサービス拠点を開く計画も示されている。
地域販売代理という形態は、単独では規模の小さい市場をまとめて1社の輸入者に任せる自動車業界の一般的な方式である。メーカーからみれば在庫と販売網の管理を集約でき、市場側からみれば正規の保証と部品供給が確保される。
ジョージアの自動車市場
ジョージアの自動車流通で無視できないのが中古車の再輸出である。関税が低く通関手続きが簡素なため、主に北米から輸入された中古車がルスタヴィの自動車市場などで取引され、アルメニア、アゼルバイジャン、中央アジア諸国へ再び売られていく。国全体の自動車取引額は、国内の新車需要だけでは説明できない大きさになる。
この中古車の流れのなかでもトヨタ車、とくにプリウスなどのハイブリッド車は人気が高い。新車を扱うトヨタ・コーカサスにとっては、ブランドの認知が中古車市場によって支えられる一方で、中古車が新車需要の一部を吸収するという二面性がある。
参考資料
- Toyota Georgia(公式サイト) ↗
- Hybrid cars demand grows in Georgia — Azernews(2019年7月29日、トヨタ・コーカサス担当者への取材) ↗
- The 100 Largest Georgian Companies by Revenue — Forbes Georgia(2024年1月9日) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。