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JTIコーカサス

JTIコーカサス(JTI Caucasus)は、日本たばこ産業(JT)の海外たばこ事業を担うJTインターナショナルのジョージア法人であり、同時にアルメニア、アゼルバイジャン、ジョージアの3か国を統括する地域拠点でもある。トビリシに置かれ、ウィンストン、キャメル、ソブラニーといったブランドをジョージア市場に供給している。フォーブス・ジョージアの「100大企業」(2021年決算)では売上高2億3,912万ラリで第43位に入った。

JTI Caucasus
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

JTIコーカサス(JTI Caucasus)は、日本たばこ産業(JT)の海外たばこ事業を担うJTインターナショナルのジョージア法人であり、同時にアルメニア、アゼルバイジャン、ジョージアの3か国を統括する地域拠点でもある。トビリシに置かれ、ウィンストン、キャメル、ソブラニーといったブランドをジョージア市場に供給している。フォーブス・ジョージアの「100大企業」(2021年決算)では売上高2億3,912万ラリで第43位に入った。

日本企業の域内での存在感は限られるが、JTIはその数少ない例外にあたる。トビリシに地域本部を置く決定は、ジョージアが2000年代後半から進めた投資環境の改善と、コーカサス3か国の市場をひとまとめに扱える立地の利点によるものだと説明されてきた。

正式名LLC JTI Caucasus
設立2011年(コーカサス地域統括拠点として)
本拠ジョージア・トビリシ
事業JTIブランドのたばこ製品のジョージアへの輸入・販売、およびアルメニア、アゼルバイジャン、ジョージアの統括
主なブランドウィンストン、キャメル、ソブラニー
売上高2億3,912万ラリ(2021年通期。フォーブス・ジョージア「100大企業」第43位)
親会社JTインターナショナル(日本たばこ産業の海外たばこ事業)
ジョージアでの流通エリジ・グループが公式の流通業者

沿革

JTIがジョージア市場に参入したのは2000年である。2011年、コーカサス地域を統括する事務所をトビリシに設け、2012年4月に開所式が行われた。式にはミヘイル・ジャネリゼ経済・持続可能な発展副大臣と、当時の駐ジョージア日本大使が出席している。JTIのCIS・ルーマニア・アドリア地域プレジデントは、開設の理由としてジョージアの投資環境の良さと人材の質を挙げ、開設時点で80人以上を雇用していると述べた。

同じ会見でJTI側が示した2012年時点の市場占有率は、ジョージア26.5%、アゼルバイジャン20%、アルメニア11%だった。ジョージアでは2010年に前年比50%増と急伸し、キャメルとウィンストンの販売が大きく伸びたとされる。

2023年7月、JTIはアゼルバイジャンのタバテラCJSCと輸出契約を結んだ。ジョージアで販売されるソブラニー、ウィンストン、キャメルをアゼルバイジャンのタバテラの工場で生産し、ジョージアへ輸出する内容である。タバテラ側は、この契約によってアゼルバイジャンに年間およそ1,300万ドルの外貨が入ると説明した。JTIの担当者は、パートナーの生産能力を使うことでジョージア市場での供給を早められるとしている。域内の供給網が国境をまたいで再編された例である。

流通と市場

ジョージアにおけるJTI製品の公式流通業者はエリジ・グループである。同社はトビリシに本社を置き、バトゥミ、クタイシ、ポティ、ルスタヴィなどに倉庫を構えて全国の小売・卸売へ配送する。ジョージアのたばこ流通は、メーカーごとに独立した流通業者が付く構造になっており、フィリップ・モリス製品はGDI、BAT製品はT&Rディストリビューションが扱う。

ジョージアのたばこ価格は欧州各国に比べて低い水準にある。ただし政府は世界保健機関のたばこ規制枠組条約に沿って、公共の場所での喫煙禁止、パッケージの警告表示、広告の制限を段階的に導入し、物品税も引き上げてきた。ガルト&タガートの集計では、2024年のジョージアの日用消費財の売上のうちたばこが7%を占める。国際的なたばこ企業が域内で事業を広げることについては、公衆衛生の観点から批判もあり、読み手はこの点を念頭に置く必要がある。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

JTIコーカサスとは | Caspian Intelligence