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スパー・ジョージア(フードマート)

スパー・ジョージア(SPAR Georgia)は、オランダ発祥の食品小売ブランドSPARをジョージアで展開するチェーンである。運営するのはトビリシのフードマート(JSC Foodmart)で、SPARのほかIoliやKalataといった別の看板のチェーンも抱えてきた。ジョージアの都市部でSPARの赤いモミの木の商標は日常の風景になっており、フォーブス・ジョージアの「100大企業」(2021年決算)では売上高3億8,831万ラリで第25位に入った。

Foodmart
公式サイト ↗

解説 · 2026年8月時点

スパー・ジョージア(SPAR Georgia)は、オランダ発祥の食品小売ブランドSPARをジョージアで展開するチェーンである。運営するのはトビリシのフードマート(JSC Foodmart)で、SPARのほかIoliやKalataといった別の看板のチェーンも抱えてきた。ジョージアの都市部でSPARの赤いモミの木の商標は日常の風景になっており、フォーブス・ジョージアの「100大企業」(2021年決算)では売上高3億8,831万ラリで第25位に入った。

SPARは加盟する卸と小売が看板とプライベートブランドを共有する任意連鎖(ボランタリーチェーン)で、国ごとにライセンシーが独立して事業を行う。ジョージアではフードマートがそのライセンシーにあたり、SPARインターナショナルの資本は入っていない。2024年にはジョージア国内の小売再編の中で、フードマート自体がデイリー・グループの傘下に移った。

正式名JSC Foodmart(სს ფუდმარტი)。SPARブランドのジョージアにおけるライセンシー
SPARブランド開始2014年
本拠ジョージア・トビリシ、チャントラゼ通り40番
事業スーパーマーケットチェーンの運営(SPAR、Ioli、Kalataなど)
店舗数SPARブランドで207店(2021年10月時点)
売上高3億8,831万ラリ(2021年通期。フォーブス・ジョージア「100大企業」第25位)
市場シェアブランド小売チェーン売上の10.4%(2024年、フランチャイズを含むSPAR、ガルト&タガート推計)
フードマートの株主アルチル・ゲゲナヴァ(持株会社Holding.G経由)、ズラブ・ザカリアゼ22%、ダヴィト・クハラシヴィリ9%ほか(2023年決算に基づくフォーブス・ジョージアの整理)
所有2024年にデイリー・グループ(Daily Group)が全株式を取得

沿革

SPARインターナショナルは2014年初めに、ジョージアでのブランド運営ライセンスをスパー・ジョージアに与えた。同年、トビリシで3店舗を同日に開業して営業が始まった。ライセンシーとなったフードマートは、それ以前から国内で食品小売を手がけていた事業者である。

出店の速度は速く、ブランド導入から4年で100店舗に達した。2021年10月にはトビリシのシンディシに207店舗目のSPARを開き、この店はフードマートにとって全業態を通じた通算500店舗目でもあった。開業にはフードマートの監査役会メンバーであるヨハネス・デ・フリースが出席している。

2024年8月6日、ジョージア競争庁はデイリーによるフードマートの株式100%取得を承認した。これによりSPARとIoliのチェーンはデイリーの傘下に入り、デイリー、グヴィリラ(Gvirila)、マグニティを運営するリテール・グループと合わせた持株会社デイリー・グループが成立した。SPARとIoliの創業者である実業家アルチル・ゲゲナヴァは、持株会社Holding.Gを通じてデイリー・グループの30%株主になったと報じられている。

フォーブス・ジョージアが2026年3月に公表した「ジョージアで最も裕福な起業家100人」の一覧では、フードマートは2013年に設立され、SPAR、Ioli、Kalataの3つのスーパーマーケットチェーンを束ねる会社と記されている。株主としてアルチル・ゲゲナヴァ(持株会社Holding.G経由)、ズラブ・ザカリアゼ22%、ダヴィト・クハラシヴィリ9%が挙げられている。ゲゲナヴァは2008年から2012年まで、国民運動から選出された小選挙区選出の国会議員だった。

市場での位置

ガルト&タガートが2025年2月にまとめたジョージアのFMCG(日用消費財)市場の報告によれば、2024年の同市場の規模は前年比6.8%増の227億ラリで、うちブランド小売チェーンが92億ラリを占めた。チェーンの構成比は2023年の37.6%から2024年には40.4%へ上がっており、伝統的な個人商店からチェーンへの置き換わりが続いている。

同報告では、2024年にブランド小売チェーン売上の27.5%を握って首位に立ったのがデイリー・グループである。その内訳としてSPAR(フードマートとフランチャイズを含む)が10.4%、マグニティが9.3%、デイリーが4.6%、グヴィリラが3.2%と示されている。単独ブランドで見た場合、SPARはニコラ(16.4%)、オリ・ナビジ(17.0%)に次ぐ規模ということになる。

店舗づくりでは、生鮮品とジョージアの伝統的なパン類の品ぞろえに重点を置き、持ち帰り総菜を現地の嗜好に合わせて構成している点が特徴とされる。中心部の店舗にはセルフサービスのコーヒー・紅茶の機械やサンドイッチの棚が置かれる。SPARのプライベートブランド、ベビーフード、非食品の売り場も導入されている。

業界の再編

ジョージアの食品小売は2020年代に入って集約が進んだ。ガルト&タガートの集計では、2024年にブランド小売チェーンが約500店を新設し、うち約350店が地方だった。その結果トビリシと地方の店舗数がほぼ並び、地方の売上は前年比23.6%増と首都(9.3%増)を大きく上回った。デイリー・グループの誕生はこの流れの中で起きた再編であり、競争庁は市場集中度の指標(HHI)が461から581へ上がるものの、市場は依然として低集中にとどまると判断している。

参考資料

この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。

スパー・ジョージア(フードマート)とは | Caspian Intelligence