解説 · 2026年8月時点
ジョージア証券取引所(GSE)は、トビリシにある同国唯一の証券取引所である。1999年に米国国際開発庁の支援で設立され、2000年3月に取引を始めた。ただし現在の実態は株式市場ではなく、ほぼ社債の上場・取引の場である。ジョージアの主要企業の多くがロンドン証券取引所に上場しているという事情も重なり、国内取引所の規模は小さい。
| 正式名 | Georgian Stock Exchange(GSE) |
|---|---|
| 設立 | 1999年(取引開始は2000年3月) |
| 所在 | ジョージア・トビリシ |
| 設立経緯 | 米国国際開発庁(USAID)の支援事業として設立 |
| 上場銘柄数 | 23(2026年8月時点)。うち株式はリバティ・バンクなど少数で、大半が社債 |
| 区分 | Aリスト、Bリスト、取引所取引銘柄(Admitted to Trading) |
| 主な発行体 | ベーシスバンク、リバティ・バンク、ジョージア・キャピタル、テゲタ・モーターズ、ニコラ、セルフィー・モバイル、TBCリーシングなど |
株式市場が育たなかった経緯
設立は1999年で、米国国際開発庁(USAID)の支援と米国の専門家の助言を受けて作られた。2000年3月に取引が始まり、初期には民営化されたばかりの企業が大量に登録された。2001年11月時点で284社、2004年末でも277社が取引対象だった。
しかしその後は上場企業が減り続けた。取引量が伸びず、企業側にも上場の利点が乏しかったためである。ジョージアの大手企業は、資金調達の場としてロンドン証券取引所(TBCバンク・グループ、ライオン・ファイナンス・グループ、ジョージア・キャピタル)や国際的な債券市場(ジョージア鉄道、ジョージア石油ガス公社、シルクネット)を選んできた。
実質的な社債市場
2026年8月時点の上場銘柄は23で、そのほとんどが社債である。株式として取引されるのはリバティ・バンク(ティッカーBANK)などごく少数にとどまる。
区分はAリスト、Bリスト、取引所取引銘柄の3つで、Aリストにはベーシスバンク、リバティ・バンク、ジョージア・キャピタル、テゲタ・モーターズ、セルフィー・モバイルの社債が並ぶ。Bリストにはニコラ、TBCリーシング、不動産開発各社などが入る。ドル建て、ユーロ建て、ラリ建てが混在しており、ラリ建て社債の発行が徐々に増えている点が、国内資本市場の育成という観点では前進とされる。
国内の企業がどこで資金を調達しているかを見るには、ロンドン市場の開示とこの取引所の上場情報を突き合わせる必要がある。
参考資料
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。