解説 · 2026年8月時点
トレスト・スレダズエネルゴモンタージュ(Трест Средазэнергомонтаж、САЭМ)は、カザフスタンの発電設備工事会社である。1942年の設立以来、中央アジアの熱電併給プラント(ТЭЦ)の多くにボイラーとタービンを据え付けてきた。カザフスタンの発電設備は多くがソ連期に据えられたもので、その更新工事が現在の主な仕事になっている。
| 正式名 | АО «Трест Средазэнергомонтаж»(САЭМ/SAEM) |
|---|---|
| 創業 | 1942年 |
| 事業 | 熱電併給プラントの建設、発電設備の据付・改修・修理、風力発電所の一括請負 |
| 構成 | АО «Центрказэнергомонтаж»、ТОО «САЭМ Павлодар»、ТОО «САЭМ Петропавловск»、ТОО «СУ Энергострой» |
| 累計実績 | カザフスタン独立前までに据え付けたタービンの合計出力2万5,600メガワット超、蒸気ボイラーの合計蒸発量約11万5,500トン毎時(同社サイト) |
| 売上高 | 536億テンゲ(2024年通期、前年比1.7%減) |
| 純利益 | 82億テンゲ(2024年通期) |
| 従業員 | 2,083人(2024年、Forbes Kazakhstan集計) |
| 株主 | アルチョム・ジュージギン氏44.56%、レオニード・キム氏44.56% |
| 順位 | Forbes Kazakhstan「カザフスタン私企業75社」2025年版で第41位 |
沿革と体制
1942年に設立された。同社サイトによれば、カザフスタンの独立以前に据え付けたタービンの合計出力は2万5,600メガワットを超え、蒸気ボイラーの合計蒸発量は約11万5,500トン毎時に達する。現在のグループはЦентрказэнергомонтаж、САЭМ Павлодар、САЭМ Петропавловск、СУ Энергостройからなり、作業員の養成・技能向上の教育センターを自前で持つ。
近年は火力だけでなく、風力発電所の一括請負(EPC)にも取り組んでいる。
主な工事
アスタナのТЭЦ-1では2011年以降、3号・5号ボイラーと2号タービンの改修を完了させた。パブロダル州ではパブロダルТЭЦ-2、ТЭЦ-3、エキバストゥズТЭЦの設備改修と熱供給網の更新を、ペトロパブロフスクではТЭЦ-2の設備改修と熱供給網の更新を進めている(同社サイト、2026年8月時点)。
カザフスタンでは、熱電併給プラントの老朽化と冬季の供給障害が繰り返し政治問題になってきた。同社の受注は、この更新投資の進み具合を映す指標の一つである。
業績と所有
2024年通期の売上高は536億テンゲで、前年の546億テンゲから1.7%減った。純利益は82億テンゲである。売上高は2022年の268億テンゲから2023年に倍増しており、更新工事の発注に業績が大きく振れる。
株主はアルチョム・ジュージギン氏とレオニード・キム氏がそれぞれ44.56%を保有する。
参考資料
- 75 крупнейших частных компаний Казахстана — 2025 — Forbes Kazakhstan ↗
- АО «Трест Средазэнергомонтаж» — Forbes Kazakhstan(企業ページ) ↗
- САЭМ — АО «Трест Средазэнергомонтаж»(公式サイト) ↗
この解説は編集部がまとめたもので、2026年8月時点の情報に基づく。記事とは異なり、新しい事実が 確認できしだい随時更新する。誤りに気づいた方はお問い合わせください。